医師が手術室の外でしゃがんで娘とビデオチャットをする写真が近頃、インターネットで話題になっている。北京青年報の記者が調査したところ、写真に写る人物は西安市紅会医院小児骨科の医師の馬益善さんであることがわかった。撮影時、彼は36時間勤務し続け、10回の手術を行い、娘の顔が見たくなり携帯電話で娘とチャットしたという。隣にいた同僚がその瞬間をとらえた。
「今は夏休みで、診療に訪れる子供が非常に多い。ほとんどが何かにぶつかった、転んだなどによる骨折。また、多くが救急外来から移ってきた子供で、時間が決まっておらず、手術が続くことも多い」と馬益善さんは話す。
馬益善さんの娘はまだ生後半年で、先日、入浴後に肺炎を起こして別の病院のICUに入り、数日前に退院したばかりだという。妻も医療関係者で、普段は仕事が忙しく、祖父母が面倒を見ている。
馬益善さんは、「その日は自分も手術を終えたばかりで非常に疲れており、外にしゃがんで娘の顔が見たいと思い、携帯電話で妻とチャットし、娘の顔を見た。娘と過ごす時間は少なすぎるけど、娘の顔を見たら癒されて疲れが一気にとれた」と話した。
同僚の王孟飛さんは、「この写真を見たとき、心が温まった。父親として娘を気にかけていることが感じ取れた。それと同時に、医師の仕事は本当に大変で、家族と過ごす時間が少ないことに切なさもおぼえた。多くの人がこの写真を見て医者の努力を知ってくれるとよい」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月26日