第1回世界公衆科学素養促進大会「宇宙探査と人類の未来」サブフォーラムがこのほど、北京市で開催された。フォーラムでは中国の宇宙探査の各種計画が紹介された。
情報によると、中国は2020年と2028年に火星探査任務を実施する。
月探査
無人・有人月面科学研究ステーションを建設
中国の月探査機「嫦娥4号」が今年12月、月の裏面に軟着陸する。これをスタートラインとし、中国の月探査第4期プロジェクトは2030年までに4回の任務を初歩的に計画し、その後さらに月面科学研究ステーションを建設する。
「宇宙探査と人類の未来」サブフォーラムにおいて、中国国家航天局システム工学司の李国平司長が、上述した計画を紹介した。月探査第4期プロジェクト第1回任務は嫦娥4号で、第2回任務計画は2回目のサンプル回収・帰還だ。それから中国は月の南極と北極での探査機着陸・探査を計画する。
李氏によると、中国は最終的に月面科学研究ステーションを建設する。これにはロボット探査が含まれ、「有人月面科学研究ステーションも含まれることは間違いない。これはより長期的な任務だ」という。
火星探査
2028年頃に2回目の火星探査を実施
李氏によると、中国は深宇宙探査プロジェクトを計画中で、4つの任務を初歩的に決定した。1回目の任務では2020年7月に火星探査機を打ち上げ、10カ月の飛行により2021年に火星に到達し、火星に着陸し巡視・探査を行う。その後2028年ごろに2回目の火星探査任務を行い、火星の土壌を採取し地球に帰還する。
中国はさらに小惑星探査を行い、2030年ごろに木星系と惑星系の探査を実施する。現在は1回目の探査任務を実施中で、その後の3回の任務については国務院の批准を待っている。