中国の探査機、2021年に火星着陸を予定

中国の探査機、2021年に火星着陸を予定。第1回世界公衆科学素養促進大会「宇宙探査と人類の未来」サブフォーラムがこのほど、北京市で開催された。フォーラムでは中国の宇宙探査の各種計画が紹介された…

タグ:火星 月探査機 ステーション

発信時間:2018-09-22 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 ロケット


 長征9号が2028年に初飛行を予定


 李氏の説明によると、新型ロケット「長征8号」は開発中だ。120トン級液体酸素/ケロシンエンジン2台、直径2.25メートルの液体ロケットブースター2台を搭載し、2020年の打ち上げを予定している。


 中国は大型ロケット「長征9号」の論証を展開中で、深宇宙探査の需要を見据えている。長征9号は全長90メートル以上、直径10メートルに達し、低軌道積載能力は100トンほどになる。初歩的な設計では最高140トンで、長征5号の積載能力の5倍になる。2028年の初飛行を予定。


 李氏によると、宇宙への出入りをめぐり、中国は宇宙・地球往復使用が可能な運輸システムの研究を展開中だ。ロケットブースターの自動回収を模索し、安全性の問題を解消する。また中国はロケット動力の再利用を展開している。これらのプロジェクトはまだ初期段階であり、数年の研究開発により実現される。


 衛星


 電磁波の観測で地震の発生頻度を研究


 国務院は2015年、国家航天局と関連部門が共同作成した「国家民間用宇宙インフラ計画」を正式に批准した。今後10年で各種衛星を100基以上打ち上げることを初歩的に計画した。


 李氏によると、世界的な気候変動に対応するため、中国は宇宙技術による世界の気候観測を強化する。現在は衛星2基のプロジェクトが開始されている。うち1基目は大気環境観測衛星で、主に温室効果ガスの観測に用いられる。2基目は陸地生態観測衛星で、主に植物・生物量、大気中の煙霧質などの観測に用いられる。


 地球物理探査について、中国は電磁波観測衛星により、地震発生の頻度を研究する。中国はさらに重力傾度測量衛星を発展させ、測量の需要を満たす。


 陸地観測衛星について、中国は2基の特殊な衛星を発展させる。まずはL波D-InSAR衛星で、二次元・三次元のイメージングが可能で、地上の形状変化を調べることができる。次に技術力の高いSAR地理観測衛星で、地上の一定エリア内の高時間分解能マイクロ波イメージングを行う。2021年頃の打ち上げを予定しており、同分野の空白を埋める。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月22日

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