明洞のある焼肉店オーナーの朴さんは、中国の国慶節連休中の売上高は普段の6~7倍になると明かした。
中国人観光客の海外での消費アップグレードの傾向は目立ち、連休中に世界各地はモバイル決済ブームを迎えた。支付宝が発表した国慶節連休の中国人の在外消費に関するデータによると、イギリスのビスタービレッジのモバイル決済件数は前年の90倍で、大阪道頓堀エリアは70倍、オーストラリアのシドニー空港は55倍だった。中国人観光客はモバイル決済の世界的普及を後押しし、1960年代生まれの在外消費者数は9割増加し、年齢層別で最大の増加幅となった。
「マイナーな国」の人気度が上昇
世界の人気旅行先を一通り回った中国人観光客は、マイナーな国に目を向けている。携程が発表した国慶節の航空券検索ランキングによると、「マイナーな国」が連休の旅行先に選ばれている。
うち、中東と東欧の検索回数は大幅に増加し、クロアチアの検索指数は前年比142%増、近くのセルビア、グルジア、アゼルバイジャン、中央アジアのウズベキスタンの検索回数は2倍になっている。中国人観光客は「一帯一路」沿線の新興国に興味を持つようになった。イスラエルを目的地に選んだ薛さんは、「人気スポットは中国人観光客が多すぎ、海外旅行も混雑を避けなければいけない」と話す。
ビザ免除の新政策の実施に伴い、中国人観光客はモロッコ、トンガ、チュニジアなどのマイナーな目的地に足を伸ばすようになっている。海外の革命地観光ブームは今年も続き、国慶節連休にマルクス博物館、エンゲルス故居、レーニン故居、中国革命先駆者が学習・生活した場所などを訪れた中国人観光客も多い。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年10月9日