外国人が上海をこよなく愛する理由は「魔都」に溢れる「魔の力」

外国人が上海をこよなく愛する理由は「魔都」に溢れる「魔の力」。第1回中国国際輸入博覧会がまもなく開幕を迎える。20世紀には外国人たちから「東洋のパリ」と讃えられていた上海。現在、街のいたるところにキンモクセイの香りが満ちており、今も変わらず​人々を魅了してやまない…

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発信時間:2018-10-23 10:34:20 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


第1回中国国際輸入博覧会がまもなく開幕を迎える。20世紀には外国人たちから「東洋のパリ」と讃えられていた上海。現在、街のいたるところにキンモクセイの香りが満ちており、今も変わらず人々を魅了してやまない。中国国家外国専門家局(外専局)が主催する「魅力あふれる中国―外国人が最も惹かれる中国の都市」選出イベントで上海は6年連続でトップの座を維持している。そんな「魔都・上海」は一体どのような「魔の力」で外国人をこれほど惹きつけているのだろうか?新華社が伝えた。

〇上海を好きになろう!「魔の力」に満ちた「魔都」

外専局の統計データによると、現在、上海で就職・起業している留学帰国組は15万人以上となっており、全国でも上位にランクインしている。上海で働く外国人は21万5千人、全国の23.7%を占め、全国トップとなっている。

「パオツを買うときもきちんと並ぶ」、「ゲームではルールを重んじ、契約の精神を遵守する」、「真夜中に道を歩いても怖くない」、「秋になると大通りの両側に積もるプラタナスの落葉が好き」、「武康路沿いにはお気に入りのベーカリーがある」など、上海を愛する各人の理由には、いずれも開放的で懐の深い都市文化と細かいところまで管理された都市の質の高さに集中している。

駐上海ハンガリー総領事館のボラ・シラード総領事は、「上海を訪れる外国人がいれば、ぜひとも上海自由貿易区に連れて行って案内することをお勧めする。また、世界で最も忙しい空港や上海ディズニーランドを訪れ、その後は素晴らしい濱江の景色を体験するのもいい。彼らは、上海が仕事する上で素晴らしい都市であるだけでなく、住みやすさ抜群の都市でもあることをすぐに理解するだろう」と語っている。

〇上海を楽しもう!卓越している国際的なムード

ギリシア人建築家のコン・ヒーさんは、上海で11年間生活している。彼の建築設計スタジオには、世界各地、さらには故郷のギリシャ・アテネからも、仕事の依頼が寄せられている。彼にとって、最も未練があるのは、郷里のヨーグルトとオリーブオイルの素晴らしい味だ。「10年前、私たちは遠くにあるスーパーまで車を走らせ、やっと手に入れることができたが、今では、輸入されたギリシャヨーグルトや蜂蜜は、あちこちの店で売られている」と彼は話した。

ヒーさんたちのように「故郷を想う胃袋」を満たす「グローバルな味」は、貿易の簡素化と税関の改革によるところが大きい。ニュージーランド産ミルクは、月曜日に搾乳された後、水曜日には消費者の食卓に並ぶ。カナダ産の海産物も、36時間以内に上海に「直送」される。外国人が集中している浦東新区では、数年前から、「チーズ指数」によって都市生活の国際化レベルを測ることが行われ、政府機能のさらなる強化やサービスの向上に一役買っている。

輸入博覧会の開幕が近づくにつれて、上海の各地に掲げられた英文標識も規範化が進んでいる。上海市観光客と上海市言語委員会は今年8月末、中国語・英語の専門家と提携し、上海の主要観光スポット、スターランクホテル、交通中枢スポットなどの公共スペースにおいて、中国語・英語規範文字運用特別大規模調査を実施し、道路標識や地下鉄案内版では、両言語による表示が行われるだけではなく、より規範化され、分かりやすい表示になった。上海ニューヨーク大学を卒業したローリックさんは、「小さなレストランでも、英語のメニューを用意しているところが増えた。また、料理の翻訳もかなり正確なものだ」と指摘した。

〇上海に来よう!無限の可能性を創出

中国系アメリカ人の楊安さんは、複数の起業体験を持っている。2001年に米国で起業し、2005年に上海にやって来てこちらでも起業した。彼の起業プロジェクト「seedlink」の管理層は、英国、オランダ、米国など5ヶ国の出身者で構成され、従業員の多くも、ベルギーやシンガポール出身者で、極めて国際色豊かとなっている。「中国は、どの国の人が来て起業しても、とても歓迎してくれる。特に上海はその傾向が強い。ここでは、誰もが、無限の可能性を持つことができる」と楊さんは語る。

持続的な開放拡大や急成長、広々とした活躍の場といった人々を魅了する「中国のチャンス」によって、黄浦江沿岸は、海外から来た革新起業者にとっての「第二の故郷」となっている。現在までに上海にはすでに多国籍企業634社の地区本部が設けられており、その内訳はアジア太平洋地区本部が72社、投資系企業が350社、研究開発センターが430社となっている。

上海新国際博覧中心有限公司(SNIEC)のマイケル・クルップ総経理は、「20年以上前から上海に進出したのは正しい選択だった。上海の開放が拡大したおかげで、SNIECはこの5年間で、より多くの出展者や会議主催者を迎えることができた」と話した。2015年、40年以上の歴史を誇る米国際電子消費展(CES)が初めて「アジア支局」を設立したが、その場所にSNIECを選んだ。

上海ニューヨーク大学の卒業生のエルドアンさんは、在学中、中国とトルコの貿易を扱う会社をルームメイトと共同で立ち上げ、年間20万ドル前後の収入を得ていたという。「上海の魅力的なところは、いつでもどこでも、世界貿易の潜在的なチャンスを見つけることができる点だ」と彼は指摘した。

開幕を控えた第1回輸入博覧会をきっかけに、「中国エクスプレス」に乗り込もうとする外国人はさらに増加するだろう。シンガポールビジネス連盟(SBF)総裁を務めるパシフィック インターナショナル ラインズの張松声・執行首席は、「輸入博覧会は、上海のものだけではなく、中国のものであり、さらには世界のものでもある」とコメントした。(編集KM)

「人民網日本語版」2018年10月22日

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