法律の生命力は適用度と執行力にある。これは法制化してはならないというわけではなく、このような法律は望みを紙上に記載するだけで、現実における本当の役割を見極める必要がある。執行できなければ、人々の法律に対する畏敬の念もなくなる。「夫婦共同の育児」については、家庭教育をあまり行わない父親は育児においてどれほど重要な立場にあるか、その最低ラインはどこか、子供と食事をし宿題を見る頻度を1週間に1回とするかまたは3回とするか、法律で定義するのは難しく、育児参加の度合いが低い場合にどのような懲罰を与えるかを決めるのも困難である。
忙しくて定期的に帰省できない若者も、仕事が忙しくて子供の教育がおろそかになる父親も、したくないのではなく、できないのである。その背後には人には言わない生活のストレスや悩みがある可能性もある。常識的な人道行為が注目され、討論される話題になった時に私たちが考えるべきことは、社会のやるせない部分と家族愛の教化なのかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月26日