青銅器「商周十供」、戦国時期の黄玉馬、錫銀の満漢全席食器、明代の礼服など、400年以上の歴史ある孔府資料を記録。5年の建設を経て、孔子博物館が26日午前に孔子の故郷である山東省曲阜市にプレオープンした。第1陣で2000点以上の文物が孔府文物公文書館から孔子博物館に移され、さらに69万点超が「新居」に引っ越す予定。
展示条件が不足していたため、これまで孔府内の文物が公開されることは少なかった。実はここには驚異的な量の文物があり、全国の移動可能な文物35類のうち、孔府には35類ある。収蔵品の数は69万点、約34組に上り、移動可能な文物の数は全国トップ10に入り、山東省最多である。
孔子博物館の入り口から最も近い最初の展示エリアは「序庁・大哉孔子」で、投影スクリーンと星空のドーム型天上に囲まれ、2500年以上前の社会の揺れ動きを体験できる。孔子博物館の楊金泉副館長によると、博物館の建築面積は5万5000平方メートル、高さは32メートル。狭くて古い公文書館と異なり、孔子博物館は現代的で科学技術にあふれた雰囲気となっている。
国家一級文物で清の乾隆帝の御下賜品である青銅器「商周十供」が26日、孔子博物館の「孔廟祭祀」ユニットに加わった。孔府の御下賜品を代表する国家級文物である「商周十供」は、中国で一式そろった状態で後代にまで伝わる数少ない青銅器珍宝である。
孔子博物館の青銅器収蔵品保管員の褚紅軒氏によると、商周時期は中国の青銅器発展史上で勢いのあった輝かしい時期で、この時期の青銅器は精巧で模様の種類も豊富である。「商周十供」は2点の盛酒器、1点の飲酒器、3点の烹炊器、4点の食器からなり、重さは2.1キロから5.6キロ。これらの文物は、この時期の青銅器製造の研究材料となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年11月27日