1日午前7時、東北地区の氷点下20度の身を切るような寒さのなか、ハルビン客運区間海口車隊Z114列車三組乗務チーム(以下「同チーム」)は「春運」(春節期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)期間中の列車サービスを着実に提供するため、出発前に学習を行った。
ハルビン客運区間海口車隊チームは2009年4月1日に創設され、10の乗務チームに分かれる。Z114列車のチームは計29人で、春運期間中の中国最北端の省都、美しい氷の都・ハルビンから最南端の省都、ロマンあふれる椰子の実の都・海口に向かう乗務任務を担当する。往復にかかる時間は丸4日で、8586キロを移動する。春運中の多くの労働者、観光客、親戚訪問者、学生、「渡り鳥老人」に列車サービスを提供する。
同チームの平均年齢は43.5歳で、最年長は59歳。彼らの多くが春運を何度も経験しているが、そのため何年も続けて列車内で年を越している。ところが彼らにとっては、旅客を安全に目的地に送り届けることこそが最大の幸福なのだ。
列車に入ると、乗務員は忙しく働き始める。各車両の清掃、安全確認などの準備作業を真剣に行う。