「中国を理解するほど、善良なる天使であると感じる」=英ドキュメンタリー監督

「中国を理解するほど、善良なる天使であると感じる」=英ドキュメンタリー監督。

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発信時間:2019-02-18 17:11:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 「中国を理解するほど、彼女が善良なる天使であると感じる」アカデミー賞を2回、エミー賞を16回受賞した英ドキュメンタリー監督のマルコム・クラーク氏は近年、中国にカメラを向けている。新作『善良な天使』は、クラーク氏の30数年に渡る中国へのイメージと合致する。「西側諸国ではバラ色の未来と言われるが、私は中国が美しく楽観的な未来を手にすると考えている」というクラーク氏の中国への思いは印象的だ。


 本作は米国のキッシンジャー元国務長官が、中米の違いに関する周恩来総理との対話を思い出すところから始まる。中国と米国、さらには世界の学者と政治家による、中米関係の観点と態度を集めている。クラーク氏のカメラはまた、両国の地域・文化的な差を乗り越えようと努力する、双方の一般人にも向けられた。これには農家、工員、教員、経営者、映画関係者など社会各界の人々が含まれる。


 『善良な天使』の撮影当初、クラーク氏ら撮影スタッフは18カ月で終了すると見積もっていた。「しかし人物、ストーリー、撮影場所のリサーチを始めると、1年半では足りないことに気づいた」本作の完成には、実際には5年の時が費やされた。クラーク氏にとって撮影期間が最も長く、最も複雑で、最も美しい作品となった。


 「中国は復興に向かっている」クラーク氏と撮影スタッフは5年の撮影期間中、「中国復興ストーリー」を全面的に物語るため、中米両国の他に欧州、アフリカ、中東など世界各地を訪れ、中国の発展の源への理解を深めた。

 

 撮影空間を拡大したほか、一般人による語りも本作の大きな特色となっている。「本作のテーマは中米関係の未来の展望だが、政治家と専門家だけではなく、一般的な中国人と米国人の立場から両国の関係に目を向けた」


 クラーク氏は撮影中、中米両国の国民間にある情報の不均衡に気づいた。「一般人の話を聞くほど、一般的な中国人の米国人への理解は、その逆を遥かに上回ることを意識した」クラーク氏は、これは米国の流行文化の強い影響力によるものと考えている。その音楽、映画、テレビドラマ、ニュース、文学により、人々は米国の長所と短所を十分に理解している。


 まさにそのため、「中国と世界各国間の理解の赤字の解消」というドキュメンタリーの力が日増しに重要になっている。「私たちは自分が理解していないモノを恐れるが、これは自然なことだ。しかし地政学において、恐れと不信任は直ちに壊滅的な結果をもたらしうる。中国の発展は米国やその他の国の衰退を意味するものではないことを、世界に分からせる必要がある。重要なのは、中国が過去40年間で手にした成果を目にすることだ」


 クラーク氏は30数年に渡り2回訪中した印象について、「1981年には栄養不良の子供、貧しい家庭をよく目にした。しかし今日、中国の一般人の生活水準は全面的に向上・改善している。この点だけでも、中国は誇りに思うべきだ」と率直に語った。もちろん中国を「尊敬」する理由は、これだけに留まらない。


 クラーク氏が本当に疑問を抱いているのは、中国がこれほどよく発展していることを、「世界の各国が知っているのだろうか」ということだ。


 クラーク氏は3年前にニューヨークで、中国駐在経験を持つ米国人記者を取材した。この若者は、外国人記者としての中国での見聞は非常に印象的であり、自らの新聞記事に客観的に反映したと話した。ところがこの米国人記者はすぐ、自分の記事を掲載したがるメディアが米国にないことに気づいた。


 そこでクラーク氏は、中国は自分のストーリーを他人に語らせるだけではいけないという結論を導き出した。「中国は自ら自分のために声を出し、世界に中国を大胆にアピールし、感動的なストーリーにより感情的な共鳴を呼ぶべきだ。異なる点よりも相似点のほうが多いことを世界が意識すれば、中国への恐れと疑問は中国への尊重と敬意に変わるだろう」


 クラーク氏は中国の復興の道について語ると同時に、世界各地で「中国の風」が密かに吹き荒れていることに注意している。例えばクラーク氏の出身国である英国では、すでに中国語の授業が行われている。これは「中国理解の象徴」だ。クラーク氏はまた、中国を旅行する外国人が増えており、海外を訪れる中国人も増えていることに注意している。「欧州のパリ、ミュンヘン、ベネチア、ローマなど、どこに行っても中国人を目にする」


 クラーク氏は、中国を訪れ中国の発展を目にする人が増えるにつれ、「恐れ、懸念、誤解」のすべてが徐々に消えていくと考えている。


 「中国は燦然たる文化を持つ。私たちは、中国と協力する長い道のりにおいて、誰もが利益を得られることを認識するべきだ」


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年2月18日

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