イギリスのサイト「BrinkNews」は3月26日、「中国人観光客が世界へ、彼らの旅行習慣に変化」という見出しの記事を掲載した。中産階層の規模と資産の増加に伴い、中国人が世界の観光客になり、その旅行目的も変化し、買い物だけではなくなっている。
中国人観光客の旅行先と体験内容の選択はより大胆になり、これらの変化は彼らの消費習慣に影響している。
変化1:体験内容の消費額が増加。コンサルティング会社のオリバー・ワイマンの報告によると、現実的、社交的、シェアできる体験は旅行の一番の目的になり、旅行目的の1つだった買い物は2016年の91%から18年には41%に急激に低下した。中国人観光客が買い物にかけるお金は減少し、観光、中でも都市観光と地元文化の体験に消費するようになっている。
変化2:SNSが体験シェアを促進。中国人観光客はSNSでシェアされた体験内容に特に興味を持っている。市場調査会社のニールセンと支付宝が合同で実施した調査によると、全体的に「割と裕福」な中国人観光客にとって、観光地巡りと体験はコストより重要な要素である。買い物はその他の出費目的に取って代わられ、中国人観光客の消費額は減少している。
変化3:リアルな体験を追求。アイスランド、欧州大陸、北米などを旅行する中国人が増えている。彼らはよりリアルな体験を追求している。ニールセンの調査で、目的地の選択について回答者の56%が「目的地の風景と独特性」を優先すると答えた。
中国人観光客は食に対してより大胆になり、地元グルメを味わうようになっている。彼らはインターネットの評価やコメントを参考にしてレストランを探すため、現地のリアルな味を体験できる。地元グルメのほかに、中国人観光客はデザイナーホテルや民宿にも興味を持っている。レストランと同様、彼らはインターネットのコメントを参考にしてホテルや民宿を予約する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月27日