7年間、故宮は「変化」に取り組んだ。単霽翔氏が院長を務めたこの数年、故宮から多くの「ネットの人気者」が誕生した。ドキュメンタリー『我在故宮修文物』(私は故宮で文物を修復している)により文物修復士が注目を集め、故宮のノベルティグッズや口紅が若者の間で人気となった。2018年には『清明上河図3.0』ハイテクアートインタラクティブ展示を行い、新技術を用いて古画を展示し、人物とバーチャルを組み合わせ、人が絵の中で新しい体験ができるようにした。
2017年、故宮のサイトアクセス数は8億9100万回に達し、186万点以上ある全収蔵品の情報を掲載した。同年、ノベルティグッズの売上高は15億元に達した。
7年間という歳月は瞬く間に過ぎた。故宮の繁栄の道を共に歩んだ単霽翔氏は、院長退任後はどうするのか。単霽翔氏はかつて「故宮解説員」を自称し、就任後6年間で約2000回解説し、約2000時間を費やした。「退職後はボランティアをしたい」と単霽翔氏は笑いながら話した。
単霽翔氏は1954年7月生まれ、江蘇省江寧区出身。1971年1月に社会人になり、1985年6月に中国共産党に加入。清華大学建築学院都市計画専門研究生、工学博士、博士生指導員を経験。北京市文物事業管理局局長、中国共産党北京市房山区区委員会書記、北京市計画委員会主任を歴任。2002年8月に文化部党組織メンバー、国家文物局局長、党組織書記に就任。2012年1月に文化部党組織メンバー、故宮博物院院長、党委員会書記(2013年2月から故宮博物院党委員会書記と兼任せず)、2018年3月に文化・観光部党組織メンバー(副部長クラス)、故宮博物院院長に就任。
王旭東氏は1967年生まれ、甘粛省山丹県出身。研究館員、蘭州大学兼職教授・博士生指導員、西北大学兼職教授・博士生指導員。敦煌研究院党委員会書記、院長を歴任。第3陣国家「万人計画」哲学社会科学リーダー人材。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月9日