中国パンダ国家公園、今秋にも青写真が発表へ

中国パンダ国家公園、今秋にも青写真が発表へ。11年前に四川省で発生した大震災は、人類にとって壊滅的な災害だった。しかしこの災害により、人々はパンダの生存の脆弱性に注目した…

タグ:動物 保護 自然 生息地

発信時間:2019-05-13 16:23:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 11年前に四川省で発生した大震災は、人類にとって壊滅的な災害だった。しかしこの災害により、人々はパンダの生存の脆弱性に注目した。M8.0の地震はパンダの大半の生息地、四川省の臥龍ジャイアントパンダ保護センターに重傷を負わせた。同センターはこの危急種の重要な繁殖基地だ。米ナショナルジオグラフィックが伝えた。


 今やすべての視線が再びこの「アイドル動物」に注がれている。中国が設立を予定しているジャイアントパンダ国家公園は今秋にも最終計画が決定する可能性がある。敷地面積は約2万7000平方キロメートルで、米イエローストーン国立公園のほぼ3倍だ。このパンダ公園は主に四川省に位置し、現地では野生のパンダの80%が生息している。公園の大半は新しくない。既存の数十カ所のパンダ保護区、その他の多くの動植物の保護区を統合する。これらの動植物の多くが危急種、もしくは絶滅危惧種だ。


 このパンダ国家公園は、パンダにとって最新の朗報だ。2015年に発表された最新の統計データによると、現在のパンダの数(赤ちゃんを除く)は1864頭で、1980年代の1200頭という低い数値を上回る。国際自然保護連合は2016年にパンダを絶滅危惧種から危急種に格下げした。


 中国が新たに設立するパンダ保護所は、分散するパンダの生息地をつなげ、すべてのパンダに一つの家を与えようとしている。一部の保護区のパンダの数は現在、12頭未満となっている。これらの国家パンダ公園を地域的に統合すれば理論上、パンダが配偶者を見つける能力と、遺伝多様性を高めることができる。


 中国の現在の保護区は、陸地面積の18%を占めている。中国が新たに計画している国家公園体制は、米国の体制をある程度参考にしている。米Paulson Instituteの生態保護責任者の牛紅衛氏によると、中国が2013年12月にこれらの計画を発表すると、中国の代表団がイエローストーンなどの米国の国立公園を訪問した。現在11カ所の公園(パンダ公園を含む)が試験段階に入っており、さらに100カ所にのぼるその他の公園、十数カ所の海上・沿岸保護区の建設も準備に入っている。


 米ザ・ネイチャー・コンサーバンシーの上席コンサルタントは、「現在の中国はより繁栄しており、動植物の保護が自然な流れになっている。公園体制の時代はすでに到来した」と述べた。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月13日

 

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