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国際ローミング料金引き下げ ポケットWi-Fiは「万能のパートナー」になれるか。文化観光部データセンターが明かした情報によると、2018年の中国の出国者は延べ1億4900万人で、前年比14.7%増加した…
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文化観光部データセンターが明かした情報によると、2018年の中国の出国者は延べ1億4900万人で、前年比14.7%増加した。海外旅行ブームが続き、海外でもインターネットを使用するため、ポケットWi-Fiは観光客の必需品になっている。費用が安く、便利なうえ、海外でインターネットが使えずに重要な情報を逃す心配もない。通信業者の高速化・料金引き下げの推進に伴い、価格優位性にダメージが及んでいるが、ポケットWi-Fiはどこに向かうのか。
便利で安く、割に合う
北京市在住の許さんは先日、友人とチェコを旅行し、ポケットWi-Fiが非常に役立った。撮影した風景写真をすぐにアップロードしてシェアし、インターネットが使用できるため、家族と常に連絡がとれ、安全がより保障された。海外旅行の「達人」である許さんは、「海外に行くときは必ずポケットWi-Fiをレンタルし、一緒に行った友人とネットワークを共有する。国際ローミングを使用するより便利で安い。費用は1日20元前後で、数人で使用すると確かに割に合う」と話す。
風景写真のSNSでのシェア、ナビゲーション、アプリでの周辺のグルメや観光地の検索など、海外旅行でのインターネット需要により、ポケットWi-Fi市場はここ数年発展している。しかし、通信業者が国際ローミング料金の引き下げ措置を次々と打ち出し、海外でのインターネット接続手段はポケットWi-Fi以外の選択肢も増えている。
国際ローミング料金の大幅引き下げにより、様々なセットプランを通し、1日の通信料を20元前後に抑えることができ、ポケットWi-Fiは人気を維持できるのか。取材で、一部の観光客は依然としてポケットWi-Fiを選択していることがわかった。費用が変わらないうえに、複数人で使用でき、それぞれで国際ローミング使用手続きをする必要がなく、価格の優位性もあるためである。しかし中には、国際ローミング料金の引き下げ後、電波が安定しているという理由で、次から国際ローミングを使用するという消費者もいる。北京市の五道口付近で働く賀さんは、「以前、国際ローミングを使用した際、1日の費用は数十元と高かった。同僚が使用していたポケットWi-Fiと比べると、通信業者の国際ローミングの方が電波が安定していると感じた。現在は料金が下がり非常に便利になった」と話した。
基準の不足、商品の同質化が深刻
許さんは、「ポケットWi-Fiは便利だが、使ってみると足りない部分もある。バッテリー駆動時間がそれほど長くなく、毎日充電しなければならない。しかも、機械そのものが重い。たまに電波が悪い点にも不満を感じる」と述べた。
実は、ポケットWi-Fi市場は人気があるが、商品の質は安定していない。先日、某ポケットWi-Fi主流メーカーの商品のCCC認証が再び停止された。中国質量認証センターの公式サイトに掲載された情報によると、ライセンス停止は「工場の監督管理検査の不合格、工場の検査での深刻な不合格（商品一致性の問題など）または不合格報告が期限内に改善措置報告検査チームに検証されなかった」ことが原因。中国政府の消費者の身の安全と国家安全を守り、品質管理を強化し、法に基づいて実施する品質合格評価制度であるCCC認証は、商品の安全性に極めて重要である。
業界関係者は、業界全体の基準がなく、商品が同質化していることがポケットWi-Fiが直面する問題で、5Gの商用化が近づくにつれ、ポケットWi-Fi企業のモデル転換手段は重要だとの見解を示した。国際ローミング料金が引き下げられる中、ポケットWi-Fiの地位にも影響が及び、持続的な革新力を有する企業だけが激しい市場競争の中で自身の競争力を維持できる。
モデル転換に着手、ポケットWi-Fiのクロスオーバーを実現
消費者にとって、ポケットWi-Fiと国際ローミングのセットプランにはそれぞれのメリットがある。セットプランは海外でもカードを交換する必要がなく、保証金もポケットWi-Fiを返却する必要もない。ポケットWi-Fiには価格面のメリットがあるが、それも弱まりつつある。専門家は、「一部のポケットWi-Fiは多国で使用でき、家族旅行の場合はポケットWi-Fiが便利性と費用の面から言って優位である。また、やや高いが電波が安定している国際ローミングのセットプランの人気も上昇している」と話した。
激しい競争の中で、ポケットWi-Fiメーカーはモデル転換に着手し、商品の機能の増加、使用プロパティの開発を進めている。小さなポケットWi-Fiだが、電波源はそれほどシンプルではなく、メーカーはこれを海外旅行の「万能のパートナー」にし、商品のクロスオーバーを実現したいと考える。
百度と途鴿は過去に初代「スマート翻訳＋ポケットWi-Fi」一体化商品を共同開発した。消費者の海外旅行での「2大問題」を解決することが狙い。言葉が通じないという問題が解決されれば、海外旅行の満足感も高まる。多くの海外旅行者が使用する「漫遊超人」も基本的なネット接続機能以外に翻訳、ナビゲーション、逆充電など多くの補助機能を備え、観光客に全面的で行き届いた総合サービスを提供し、海外での様々な突発的な状況に対応できる。激しい競争を突破するにはコア競争力を強化することが唯一無二の方法で、より多くの延伸サービスを提供するポケットWi-Fiは「万能のパートナー」へと近づいている。
「中国網日本語版（チャイナネット）」 2019年8月7日
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