ボアオ・アジアフォーラムは24日、「アジア貧困削減報告書」を発表した。報告書の編集責任者、中国農業大学教授の李小雲氏は「アジア諸国の共同の経験は、政治安定と経済発展が貧困削減の重要な基礎であることを証明している。アジアの貧困削減の業績において、中国の貢献が最も大きい」と述べた。
李氏は同日の記者会見で「アジア諸国は1990-2015年に絶対貧困人口を半減する目標を達成したが、うち過半数が中国による貢献だ」と話した。
李氏はアジア諸国の貧困削減の経験を総括し、「貧困発生率の下げ幅が大きい国はほぼ、政治が比較的安定している国ばかりだ。経済発展は貧困削減の重要な基礎であるが、貧困人口が必ず利益を手にするとは限らない。中国は長期的な経済成長で貧困削減を効果的に推進しながら、計画的かつ目標のある貧困支援を実施し、世界に貴重な経験を提供した」と述べた。
ボアオ・アジアフォーラム副理事長の周小川氏は「同報告書は初めてすべてのアジア諸国の貧困削減の現状を整理し、アジア諸国の貧困削減の課題と対策を水平方向で比較し、普遍的な意義のある問題を見つけ、さらに解決策を打ち出した」と指摘した。
ボアオ・アジアフォーラムは同日、「一帯一路グリーン発展事例研究報告書」を発表した。「一帯一路」グリーン発展連盟秘書所副秘書長の張潔清氏は「この報告書は一帯一路沿線諸国のグリーン発展実践の事例を示し、研究によりグリーン発展の共通認識をさらに凝縮し、自信を深めることを目的とした」と紹介した。
ボアオ・アジアフォーラム秘書所政策顧問、中国・パキスタン経済回廊元特使のザファール氏は「一帯一路の建設に加わる国が増え、多くのプロジェクトが始動している。グリーン発展という議題もより重視されるようになった」と話した。
周氏は「フォーラムがこの2つの報告書を発表したのは、アジア及び一帯一路共同建設諸国の成功経験を整理・総括するためであり、中国と世界各国の持続可能な発展を応援するためでもある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年9月25日