見上げると青空と白い雲、飛行機が見え、次にいつに会えるかわからない友人を見送ることができる。空港は無数の別れを見届ける場所であり、人の感情に配慮することが最も重要である。
しっかりと別れをして次に進める。海外の遠方に行く人たちにとって、税関とセキュリティチェックを通過した後に見送りにきた親友に手を振ることは感動的な体験である。見送りにきた親友にとって、セキュリティチェックの前までではなく、「見送りフロア」で最後の搭乗まで見届けられるという設計は温もりが感じられる。
建築設計の成功は壮大さだけでなく、人間本位で便利な細部にも表れている。大興国際空港の運営開始は首都空港の負担を軽減し、新しい国の扉として、その関連施設の良し悪しは北京、さらには中国の公共サービスレベルへの直感的イメージに影響する。
壮大、ハイテク、ヒューマンケアは大興国際空港が力を入れて形成した中国サービスの「第一印象」である。
「見送りフロア」に表れるヒューマンケアは見送る人たちに空港の温もりを感じさせるだけでなく、旅客の混雑緩和、空港の人の流れの合理化という作用もある。
これまで、見送る人はセキュリティチェックの前で立ち止まって旅客と別れていたため、セキュリティチェックが混雑し、旅客のスムーズな通行に影響した。「見送りフロア」ができたことで、見送る時間が長くなったと同時に、セキュリティチェックの混雑を緩和することもでき、一挙両得と言える。
都市ニーズにより着目した公共サービスは細部の中で公共サービス能力を高め、現代的な細かい公共サービスから都市の温もりと発展速度を感じることができる。これらも嬉しい変化である。
大興国際空港は非常に大きいが、いたるところにスマート化とヒューマニゼーションが見られ、現代的で温もりもある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年9月30日