中国人消費者、巨額の富の成長と膨大な統計データで紙面を飾る。「今年のダブル11」で検索すれば、多くの記事が見つかるだろう。ところが外食業界では、金の余った中国人頼みのビジネスモデルは通用しなくなるかもしれない。香港紙・南華早報が伝えた。
豊かな中国人はすでに世界を旅行し、彼らが渇望するすべての形式の贅沢を体験している。さらに重要なことは、新しい品格を持つ豊かな人々がすでに成年に足を踏み入れていることだ。彼らの好みは90年代の西側の豪華な飲食体験理念に基づいておらず、フォアグラ、トリュフ、キャビアにお金を使おうとしない。むしろ飲食企業が成功を収めるためには、利用客に心のこもった、リーズナブルでソーシャルな体験を提供する必要がある。
このハイレベルな趣味は親しみと自然な印象を与えやすい。規範的な服装や格式を重視しない。店内の装飾は今時で快適だ。メニューは表現力があり独特で、さまざまな料理を取り揃える。上海の業界関係者は「ハイレベルな趣味の理念は、中国のSNS世代と完全に合致する」と述べた。
上海のある飲食店のシェフは「中国の若い利用客はすべてのものにソーシャル化を求める。皿を小さくすれば、SNSに画像をアップしやすい。今や(店の)評判はSNSによって広まり、この流れには逆らえない。自身の商品の品質に誇りを持つならば、この現代の流れに適応しない理由はない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月24日