国際通貨基金(IMF)はウェブサイトで、クジラの数の回復は海洋生態系のほか、世界の気候に対しても重要であることが生物学者の研究によって明らかになったとした。ロシア・スプートニクが伝えた。
最近の研究によると、この哺乳類は大量のCO2を留めることができ、1頭あたり数千本の木に相当するという。
クジラの頭数は現在約130万頭。専門家によると、地球を救うためにはクジラの数を大規模屠殺前の400−500万頭にする必要がある。
研究によると、1頭の大型クジラ(シロナガスクジラ、ホッキョククジラ、ザトウクジラなど)だけでも、体内の約30トンのCO2を留めることができる。1本の木ならば100年で2.2トンのみ。
またクジラは窒素と鉄分の豊富な排泄物を水中に排泄し、植物プランクトンの成長を促進し、かつCO2の吸収を促進できる。植物プランクトンの量が1%増加すれば、木を約20億本植えた効果がある。
周知の通り、密猟者は大型クジラの非常に深刻な脅威になっている。シロナガスクジラの数はわずか100年で99%減少し、近年になりようやく増え始めているが、産業革命前の3%のみに留まっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月30日
![]() |
![]() |
![]() |