上海地下鉄はこのほど、業績を発表した。長江デルタの上海、杭州、寧波、温州、合肥、南京、蘇州、無錫、徐州の9都市および廈門と青島の計11都市が全線の「通し切符」での乗車を実現した。
2018年12月1日、長江デルタ地下鉄の最初の「通し切符」が上海、杭州、寧波の3都市で誕生。その後、支付宝のブロックチェーン技術と組み合わせた上海地下鉄の建設が加速化した。上海から長江デルタ、さらに他都市までの軌道鉄道が繋がり、区域一体化は順調に進んでいる。
長江デルタ地下鉄、コードスキャン接続都市は9都市に
熱狂的な鉄道ファン(鉄道文化ファン)である趙宸さんは2016年、地下鉄1日乗車券に上海地下鉄路線図を描いた。世界最小の地下鉄路線図である。また最近、路線図を更新した。
新たに描いた路線図には長江デルタ9都市もある。「これらの地域は上海地下鉄のアプリで乗車できる。これは、地下鉄半径が上海から長江デルタに延びたことを意味する」と趙宸さん。
長江デルタ9都市の市民は現地の地下鉄アプリだけを使い、その他の8都市でもコードスキャンで改札を通れるようになった。あるデータによると、過去1年の長江デルタ地下鉄相互接続サービスの利用者は延べ300万人で、紙の片道乗車券の購入率は20%低下し、乗客の待ち時間を計50万時間短縮した。
上海軌道交通情報管理センターの金涛主任は、「以前は1つの地下鉄につき1つのカードだったが、現在は携帯電話1つで全て可能になり、確実に便利になった」と話す。長江デルタ都市が密接に繋がり、人材移動が増え、経済産業も密接に繋がり、都市を跨ぐ移動のニーズが増えた。
そのほか、長江デルタの市民に人気の「親子乗車券」もある。子供が携帯電話や支付宝アカウントを持っていなくても、同行する保護者のアカウントでコードスキャンして改札を通過できる。統計によると、同乗車券の登場から4カ月で、延べ30万人が利用した。
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