従来のP2P1.0モデルから支付宝ブロックチェーンを応用した2.0メッシュネットワークモデルの登場に至るまで、相互接続は「通し切符」の拡張だけにとどまらない。その背後には支付宝の螞蟻ブロックチェーン技術をはじめとする革新的技術の実践があり、ブロックチェーン技術の地下鉄分野における最初の応用でもある。
ブロックチェーンの透明性と書き換え不能という技術面の特徴は、中国の1都市に1つの乗車券というスタイルを変えた。そのほか、支付宝が自主開発したダブルオフラインQRコード、Alipay inside 2.0、mPaaSなどの技術により、0.3秒で改札を通過できるようになり、地下鉄の急速な通行というニーズを満たした。
支付宝のブロックチェーン技術の大規模応用に伴い、省を跨ぐ地下鉄移動の決済問題も解決され、都市を跨ぐ地下鉄利用時の決済は早く簡単になった。技術者は、ブロックチェーンは全ての都市を跨ぐ取引を記録し、しかも書き換え不能であるため、各都市の地下鉄会社は「チェーン」を通して乗車区間と料金ごとに秒レベルの自動決済ができるようになったと述べた。
螞蟻金服の会長兼CEOの井賢棟氏は、「長江デルタ地下鉄の相互接続は支付宝のデジタル技術の優位性を生かし、デジタル長江デルタ建設の重要な成果に助力している。ブロックチェーン技術をはじめとするデジタル経済は長江デルタの質の高い一体化発展の新たな原動力、デジタル経済のインフラとなっている」と話した。
上海地下鉄によると、12月下旬に常州と蘭州の2都市もこの陣営に加わり、全国軌道交通のQRコード一体化発展はさらに進む。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月3日