12月上旬に発表された国際学生学習到達度調査(PISA)2018年度評価結果で、中国が1位を取得した。同様に2018年、66万2100人の中国人学生が海外留学を選択した。
1、中国の学生は勉強時間が長く、満足度が最も低い。PISAの輝かしい成績は一部の重要な細部を覆い隠している。中国人学生の週平均学習時間は55時間で、PISAが発表した学習効率が最も高いフィンランドの学生より約20時間長い。
2、中国人学生は留学を通したより全面的な教育を望む。2018年の米国の外国人留学生約110万人のうち、中国人大学生と短期留学生は36万9500人を占めた。
3、中国人留学生は理想を持つが焦りもある。多くの中国人学生は米国の大学への願書提出において、慣れず風変わりだと感じている。個人陳述、推薦状などの各種の書類を提出するほか、受験教育体系に属さない活動も要求される。
米国留学が始まると、中国人学生はは学業に焦りを感じる。中国での授業は学生に発言させることが少ないため、苦労することもある。また、中米関係の悪化による「政治の餌食」になることにも不安を抱き、米国の学生ビザと政治審査の強化にも焦りを感じる。
4、留学は二度目のチャンスを提供する。全ての中国人留学生が良い成績を収めるわけではない。これらの(成績の良い)学生は米国留学を自分を証明するに度目のチャンスと考えている。
5、2018年から19年、米国に留学する中国人学生の数は1.7%増加し、過去10年で伸び率が最も低い年となった。短期的に見れば、中米関係の悪化は米国の教育の魅力を低下させる。実は、2019年にイギリス留学を申請した中国人学生は30%急増し、米国の世界高等教育トップという地位を揺るがした。(馬穎怡 米シラキュース大学准教授)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月20日