エスカレーターの長さは80メートル超 14階建てビルに相当
世界一深い高速鉄道駅で、エスカーレーターは最も重要な部分である。八達嶺長城駅のホームから地上の建物までの高さは62メートルに達し、ホームまで行くのに3つのエスカレーターを使用しなければいけない。まず、地上の建物から9メートル降りて待合室に行き、そこで乗車券を点検し、40メートル降りてホームの通路フロアに行き、さらに13メートル下のホームに降りて乗車する。駅を出る際は2つのエスカレーターを使用し、ホームから20メートル上がりホームの通路フロアに行き、42メートル上がり地上に出る。
地下の待合室は明るく、500席以上がホール全体に設置されている。トイレ、第3トイレ、ベビールーム、水飲み場を完備し、中でもベビールームは3つのプライベート空間を設置し、お母さんたちの利用を便利にしている。また、スマート案内機もあり、列車の情報を随時確認できる。
京張高速鉄道は全線に電子乗車券を採用し、「身分証スキャン+顔認証」を通して身元確認と乗車を実現。待合室に6台の改札機を設置し、身分証またはQRコードスキャンだけで乗車できる。
乗車券の確認後、八達嶺長城駅の最大の見所である長いエスカレーターが見える。駅に入る際に乗る3つのエスカレーターは高さ40メートルと80メートル、出る際に乗る2つのエスカレーターは42メートルと84メートル。長いエスカレーターから下を見ると、終わりがみえず、降りていくにつれて地心に入っていくような感覚になる。出る際は、84メートルのエスカレーターに乗ると、天に飛び立つようなタイムスリップ感がある。
エスカレーターは急勾配で、手すりを持ち、携帯電話を操作しないよう呼びかける放送が流れている。エスカレーターで地下の通路フロアに降りると、ホーム1番線(張家口方面)と2番線(北京方面)の入口が現れ、またエスカレーターに乗ってホームに行く。
八達嶺長城駅はバリアフリーのエレベーターも設置し、行動が不便または大きな荷物を持っている乗客はエレベーターを利用できる。エスカレーターの横にあるエレベーターにも特徴があり、ゴンドラ式の斜めに移動するエレベーターで、ロープウェーに乗っているような感覚である。