抗ウイルス薬「レムデシビル」、武漢で臨床試験が開始

抗ウイルス薬「レムデシビル」、武漢で臨床試験が開始。先ほど中国の学者が、レムデシビルが細胞レベルで2019年新型コロナウイルスに対しても高い活性を持つと報告したが、人体に応用する前に厳しい臨床試験・評価が必要だ。新型コロナウイルス感染者を対象とする効果的な抗ウイルス薬は今のところ存在せず、レムデシビルの臨床上の効果に期待できる・・・

タグ:レムデシビル 臨床試験

発信時間:2020-02-06 13:39:05 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 科学技術部、国家衛生健康委員会、国家薬品監督管理局など各部門の支持を受け、抗ウイルス薬「レムデシビル」の臨床試験の登録・審査・批准作業が完了した。第1陣となる患者も確定済み。第1陣となる新型コロナウイルス肺炎重症者は6日、投薬される。


 レムデシビル臨床試験プロジェクト責任者、中日友好病院副院長の曹彬教授は、「レムデシビルは米ギリアド社が研究中の薬品で、これまでの細胞・動物実験でSARSコロナウイルス、MERSコロナウイルスに対して高い抗ウイルス活性を示している。海外ではすでにレムデシビルのエボラウイルス感染の臨床試験が展開されている。先ほど中国の学者が、レムデシビルが細胞レベルで2019年新型コロナウイルスに対しても高い活性を持つと報告したが、人体に応用する前に厳しい臨床試験・評価が必要だ。新型コロナウイルス感染者を対象とする効果的な抗ウイルス薬は今のところ存在せず、レムデシビルの臨床上の効果に期待できる」と説明した。


 中国工程院副院長、中国医学科学院院長の王辰院士は始動式の席上、「各界はこの試験に期待を寄せているが、効果の有無については厳正なる科学試験の結果を待つ必要がある」と述べた。


 説明によると、薬品の輸送や組分けなどの準備作業が完了している。レムデシビルの臨床試験は、中日友好病院、中国医学科学院薬物研究所が中心になり実施する。研究は武漢金銀潭病院など、新型コロナウイルス肺炎患者受け入れ最前線の病院内で行われる。761人の患者を選び、無作為、二重盲検、偽薬との対照という方法を用いる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月6日

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