▽前向きに病気と向き合う
記者:他の患者とダンスを始めたのはいつ頃ですか?
何:6日に入院した時に一人でダンスをしている人がいて。上手だな、動きが柔らかくてきれいだなと思いました。動きがそんなに激しくないので病人に向いていると思い、その方に習おうと思いました。
記者:以前からダンスをやっていたのですか?
何:いいえ。ふだん私たち30歳くらいの年齢だと、昼間は仕事、夜は家に帰って子供の宿題をみなければならないので、そんな時間はありません。
記者:現在一緒にダンスをする患者さんは多いですか?
何:病室にいる二十数人のうち、三四人が朝晩一緒に踊っています。
記者:ダンスの動画を撮影しようと思った理由は?
何:私は感染者と診断されて、この病院に入院しました。私の見聞きしたことを通して周りの友人に注意を呼びかけようと思ったのです。新型ウイルスの感染拡大を重視する一方で、パニックになってはいけないと。でしょ?前向きに病気と向き合わないと。気持ちの持ちようで結果が決まります。パニックの時にはもっと踊って自分にも、人にも自信を持ってもらわないと。
記者:ダンスは自分の気持ちを切り替えるのに役立ちますか?
何:もちろん、前向きになれます。元気になって活力がみなぎります。適度な運動は自分の体にもいいでしょう。医療スタッフも毎日横になってばかりいないで、少し運動しなさいと言っています。