2月10日、北京各区で企業が次々と業務を再開している。新型コロナウイルス関連肺炎の予防対策を徹底するため、北京公交集団は運営車両および作業場所の消毒、換気などを強化し 乗客に安全な交通サービスを提供している。
中国網の記者の調査によると、交差感染リスクを減らすため、北京公交集団は車両を1日2回以上消毒している。列車駅や交通ターミナルなどの旅客が多い場所を経由する車両については、車内の手すり、座席、カードリーダーなどを重点的に消毒している。また、全車両が運転中に2カ所以上窓を開けて換気をよくしている。ターミナルに戻った車両は窓を全て開け、換気を行う。そのほか、乗務員と運転手の全員がマスクをつけて勤務し、乗客に防護を積極的に呼びかけている。
写真は北京公交集団が提供
企業の業務再開最初の週、北京バスの利用者は先週より4~5%増えたが、前年同期より80~90%少なく、利用者は依然として少ない。また、輸送能力は前年同期比で約30%低下し、利用者の減少幅をはるかに下回っている。これは乗客により良い乗車環境を提供し、感染症抑制期間に車内の密集を避けるためである。
北京公交集団調整指揮センターの李金鵬副処長は記者に対し、「職場に戻る人の増加に合わせ、北京バスは輸送能力を調整し、利用者数を見ながら昨年同期の水準に戻していく」と話した。現在の1日の運行本数は10万本前後で、利用者が増え続けたら本数を増やすという。
現在、多くの企業がフレックスタイム制を採用し、市民はピーク時を避けて移動している。旅客の分散という特徴について、李金鵬氏は、「北京公交集団は朝夕ラッシュの運営時間の延長などの措置を適切にとり、市民が便利に利用できるようにする」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月18日