韓国疾病管理本部は10日、声明を発表し、傘下の国立保健研究院はこのほど、新型コロナウイルスの抗体を識別できる特異たんぱく質の生成に成功したと明かした。これは新型コロナウイルスの治療薬の研究開発に役立つという。
声明によると、このたんぱく質を利用し、新型コロナウイルス肺炎の回復期患者の体内から中和抗体を分離できる。中和抗体は免疫細胞で分泌される一種のたんぱく質で、ウイルスが細胞に侵入する前にそのウイルスと合わさり、粘着、細胞感染を阻止し、ウイルスを「中和」させることができる。
国立保健研究院は学術界、企業界と協力を強化し、抗体、ワクチン、流行病学、血清学などの面の研究を進め、治療薬の基礎開発を行っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年3月11日