中国旅游研究院と携程旅游ビッグデータ聯合実験室は3月19日、「2020感染症終息後観光ビッグデータ調査研究プロジェクト」を共同で開始し、最初の共同調査報告『15項目の発見と待機中の旅行:中国人の感染症流行後の旅行意欲調査報告』を発表した。報告はアンケート調査を通して全国100都市以上の約1万5000人のユーザーの意見を集めた。回答者は18~45歳が中心で、男性は64%、女性は36%。
ビッグデータを分析したところ、約半数(43%)が「感染症が終息したら2020年3月から6月の上半期中に旅行する」と回答した。5月を選んだ人が最も多く、16%に達した。続いて多いのが6月、7月、8月で、それぞれ15%となった。旅行ピークとなる見通しの国慶節連休の10月は14%だった。
感染症終息後の主な旅行目的については、レジャーと行楽が最も多く30%を占めた。遊覧と観光は24%で2位、カルチャー・スポーツ・科学技術交流は9%で3位。終息後に旅行を計画している人はレジャーやカルチャー・スポーツを楽しむ傾向が強い。
感染症終息後の旅行先については、90%以上の回答者が国内を選んだ。うち、都市周辺、国内の中短距離、国内の長距離が多く、それぞれ24%、43%、23%を占めた。旅行サイトの販売商品と予約状況を見ると、この傾向と同じで、観光地の入場券、入場券+宿泊セット、周辺観光路線が真っ先に回復している。
交通手段については、マイカー利用が最も多く41%に達した。続いて多いのが高速鉄道(29%)、普通列車(16%)、飛行機(14%)。これは、感染症終息後の観光市場はマイカー旅行と高速鉄道旅行が中心になることを示した。
感染症流行期間、多くの旅行サイトがキャンセル料を免除し、回答者の72%が「これらのサイトで再び旅行を予約する」と回答した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年3月24日