漢方の作用は今回の感染症抑制の大きな見所に

漢方の作用は今回の感染症抑制の大きな見所に。

タグ:漢方 感染症抑制

発信時間:2020-03-24 14:19:22 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   中央指導グループメンバー・衛生健康委員会党組織メンバー・中医薬局党組織書記の余艶紅氏は、「社会各界は、漢方が重要な作用を発揮したことが今回の感染症抑制の大きな見所だと考えている」と述べた。余艶紅氏によると、全国の新型コロナウイルス肺炎患者の91.5%を占める7万4187人が漢方薬を使用し、うち湖北省では90.6%を占める6万1449人が使用した。

 

 中国工程院院士で天津中医薬大学校長の張伯礼氏は、「集中隔離、漢方薬投与は感染症蔓延の阻止の基礎となった」と話す。統計によると、2月上旬、「四類人員」(感染が確定した患者、感染が疑われる患者、感染の可能性が排除できない発熱患者、感染者の濃厚接触者)のうち感染確定は80%を超えていたが、中旬には30%に、下旬には10%以下に低下した。

 

 東南大学附属中大医院副院長で西洋医学専門家の邱海波氏によると、漢方薬の今回の新型肺炎の治療、特に重症患者と重篤患者の治療において、これまでの臨床観察を見ると、4つの面に作用している。1つ目は軽症と普通患者の重症化の割合の低下、2つ目は重症患者の重篤化の割合の低下、3つ目は重症患者と重篤患者の治療での使用、4つ目は重症患者と重篤患者の回復での使用である。

 

 邱海波氏は、「漢方薬は普通患者と重症患者の変化過程において効果が見られ、重症患者の治療においてもある程度の作用を発揮し、回復治療では非常に大きな効果がある」と述べた。

 

 余艶紅氏は、今回の実践は、中国医学という祖先が残した貴重な財産が試練を経験し、新鮮に感じられ、大切にすべきであり、役に立ち効果的であるとともに、経済的でもあることを再び証明したと話した。

 

漢方薬界、国際社会との防疫・治療経験のシェアに意欲的

 

 余艶紅氏は、「中国の漢方薬界は、国際社会と協力・交流を強化し、防疫と治療の経験をシェアし、必要な国と地域に効果的な漢方製剤、専門アドバイザー、できる限りの支援を提供したいと思っている」と述べた。

 

 また、「漢方薬は偉大な宝であり、アルテミシニンは漢方薬が世界に贈ったプレゼントである。漢方薬は以前、現在、将来も人類の防疫の重要な武器になる。中国はこれまでに遠隔ビデオ交流や技術プラン提供などを通し、日本、韓国、イタリア、イラン、シンガポールなどの国に治療の経験をシェアした。イタリアやフランスなどの国と中国の香港・澳門地区など十数の国と地域に漢方製剤、薬材、鍼灸針などの薬品と機器を寄贈した」と話した。

 

 黄璐琦氏によると、西洋の患者が中国医療を受ける準備ができていないという心配はない。漢方薬は183の国と地域に広まっており、WHO加盟国の103カ国が中国医学の鍼灸の使用を認可し、第72回世界保健総会は「国際疾病分類」第11回改訂版に漢方薬に基づく伝統医学の章節を盛り込んだ。

 

 黄璐琦氏は、「国家診療プランが推奨する処方を基礎に、中国中医科学院医療チームが金銀潭医院で臨床と実践を組み合わせて開発した化湿敗毒方は海外で‘Q-14’と親しまれている。Qが示すCUREは治癒と解薬を意味し、14はこの処方が14種の薬材で

 

構成されることを示す。One for all, all for one(一人は万人のために,万人は一人のために)という言葉があるように、中国は各国人民とともに戦い、感染症を撃退し、漢方薬の経験と成果を共有したいと考えている」と話した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年3月24日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで