北京市の海外からの新型コロナウイルス侵入防止は厳しく困難で、首都の防疫作業は油断ならない状況である。3月16日から、北京に入った全ての入国者は14日間の集中隔離観察を受けることになっている。3月20日までに、市内各区に入国者集中隔離所149カ所が設置された。
北京青年報の記者は北京市衛生健康監督所に同行し、朝陽区の入国者集中隔離所での監督検査を取材した。担当スタッフが集中観察所で個人防護、健康観察、症状検査、消毒隔離、廃棄物処理、換気、飲用水の安全、およびコミュニティ、衛生健康行政部門、隔離所運営会社の協調メカニズムと作業実施状況を全面的に監督検査している。
同隔離所には体温測定に合格した者だけが入居し、異常があった者は病院に搬送される。関連の手続きを終えると、1人1人に体温計が配られ、毎日自分で体温を測定し、スタッフが電話で1日2回、体温を確認する。また、医療スタッフが体調を尋ね、心理ケアを行う。
隔離期間に発熱などの症状があった場合、隔離所の医療スタッフが観察継続か病院搬送かを判断する。隔離期間に問題がなければ、正常な手順で隔離が解除され、帰宅できる。
同ホテルの責任者によると、食事はホテルが作り、毎日違うメニューを用意し、肉と野菜を組み合わせ、スープ、果物、中国料理、洋食、餃子などを提供し、各好みを満たせるようにしている。食事の時間になると、防護服を着たスタッフが隔離者に届ける。食事はパックされ、部屋の入り口の椅子に置かれる。1時間たち食事を終えると、隔離者は生ごみと室内のごみを入り口に置き、スタッフが回収する。また、スタッフは公共エリアの消毒も行う。ここは1日3回、食事を届け、ごみを回収し、公共エリアを消毒している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月2日