5Gメッセージ WeChatや支付宝に影響はあるか

5Gメッセージ WeChatや支付宝に影響はあるか。中国移動、中国聯通、中国電信の3大通信会社は4月8日、共同で『5Gメッセージ白書』を発表し、5Gメッセージ業務を共同で始動することを宣言した...

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発信時間:2020-04-09 13:57:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   中国移動、中国聯通、中国電信の3大通信会社は4月8日、共同で『5Gメッセージ白書』を発表し、5Gメッセージ業務を共同で始動することを宣言した。

 

 従来のショートメッセージと5Gメッセージは何が違うのか。簡単に言うと、5Gメッセージはマルチメディア、インタラクティブ可能なサービスで、文字や画像の送信だけでなく、動画と位置の送信、さらには決済もできる。例えば、12306と5Gショートメッセージをやり取りする場合、ユーザーは音声または文字の送信、キーワードの選択を通して乗車券予約、支払い、変更などの操作をスピーディにできる。

 

 5Gメッセージ業務は2種類ある。1つは個人ユーザー同士のコミュニケーション、もう1つは企業と個人ユーザーのコミュニケーションである。個人ユーザーに関して言えば、5Gメッセージは従来のショートメッセージにあった長さの制限がなくなり、内容も文字数の制限を気にする必要がなく、文字、画像、音声、動画、位置などの情報の有効的な融合を実現する。企業に関しては、5Gメッセージは個人ユーザーとのコミュニケーションのインターフェースとなる。企業は文字、音声、タブなどのリッチメディア方式を通してユーザーにカスタマイズサービスと情報を提供できる。

 

 5Gメッセージは従来のショートメッセージの登録不要、アプリのインストール不要などの特徴を受け継ぎ、メッセージ交換の効率向上を実現する。そのほか、暗号化送信や図形パスワードなどのコミュニケーション方法を可能にし、メッセージの安全を保証し、プライバシーを保護する。

 

 中国移動の董昕副社長は、「5Gメッセージは世界の通信会社の共通の選択で、統一されたGSMA RCS標準に基づき、ユーザーにマルチメディア情報、ビジネス情報、スマート化情報、インタラクティブ式サービス、偽造防止セキュリティなどの新たな体験をもたらす」と述べた。

 

 通信業界のベテランアナリストの馬継華氏は、未来の5G時代、多様化端末とIoT、モバイルネットワークは融合を実現し、ショートメッセージの価値がより現れるとの見解を示す。

 

 業界専門家は、5Gメッセージの企業レベル市場での応用は幅広いと見ている。情報消費聯盟の項立剛理事長は、「5Gメッセージは文字、画像、映像、音声を整合し、メニューシステムを構築し、ショートメッセージが全面的な情報システムとなり、多種の方法でサービスを提供できる。ショートメッセージのボタンは携帯電話の最初の画面の通話ボタンの重要な位置にある。この位置にあれば、その能力は総合サービスプラットフォームへと向上し、より使用しやすくなる」と話した。

 

 董昕氏は、中国移動は産業で連携して5Gメッセージ発展を加速化し、5Gの応用を充実化すると述べた。中国電信の王国権副社長によると、中国電信は産業チェーンの各方面との協力を強化し、ネットワークの相互運用、業務の相互接続、端末の共有、同じ体験ができる高価値の情報生態を構築する。中国聯通の范雲軍副社長も、産業チェーンの各方面が協力し、5Gメッセージ生態圏を構築し、メッセージサービスを向上させ、メッセージ業務の応用価値を高められることを望んでいる。

 

 同時に、産業チェーンの関連企業も態度を示している。小米は今後リリースするすべての5G携帯電話で5Gメッセージの使用を可能にし、5Gメッセージ商品のリリースを積極的に推し進める。サムスンは通信会社が新たに規範開発した5Gメッセージ業務に基づき、年内に5G携帯電話で全面的に使用できるようにすることを計画している。

 

 5GメッセージはWeChatや支付宝に影響を与えないのだろうか。項立剛氏は、「通信会社を強大にするには相互接続に頼る必要があるが、5Gメッセージサービスプラットフォームには通信会社だけでなく、携帯電話メーカーや業務提供者などの支持も必要である。通信会社がより開放的な姿勢でより多くのサービス業者を整合すれば、強大な総合サービスプラットフォームとなり、WeChatや支付宝などに影響を与えることになる」との見解を示した。

 

 馬継華氏は、「運営会社が連携してユーザーに統一・標準化された業務を提供すれば、その動きを誰も阻止できない。運営会社は通信の基層であり、これはどのインターネット会社にもない能力だ」と話した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年4月9日

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