劉起勇氏は、愛国衛生運動が防除と疾病予防に大きな作用を発揮していると話した。全国病媒生物観測によると、中国の病気媒介生物の密度が着実に下がっており、病気媒介生物による伝染病予防・抑制の効果が表れている。中国は2007年にフィラリア症を撲滅したほか、2017年にはマラリアの本土伝染を防ぎ、ペストなどの生物媒介感染症も効果的に抑制している。
愛国衛生運動は、今回の新型コロナウイルス感染予防・抑制においても大きな作用を発揮した。「今回の感染症流行で、初期の症例と特殊な場所でのクラスターの発生は衛生環境が大きく関係しており、感染症の予防・抑制において衛生環境と消毒が大きな役割を果たしている」。劉小明氏は、環境衛生の防護、個人の防護、消毒などの予防・抑制措置を適時に必要な場所で発表することが、各種の予防抑制措置を円滑に進める重大な意義を持つとしている。
特に防護服などの不足に対しては、ICUへの隔離のほか、隔離病棟用の使い捨て防護服に微生物指標を適用しないことや、一部消毒製品の緊急リリースといった措置が採用され、中国の防疫対策の大切な時期に使い捨て防護服と消毒物資の不足を和らげた。
「現在、中国の感染症予防・抑制の取り組みは大きな成果を挙げたが、外国から持ち込むリスクも拡大しているため、営業と生産の再開を保障すると同時に、引き続き着実な防疫対策と科学的な消毒を行う必要がある」と施小明氏は見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月13日