世界気象機関(WMO)は26日、北半球が今年記録的な高温を迎える見通しとなっているが、これにより新型コロナウイルス患者の症状が悪化し、感染率が上がり、医療現場の負担が増える可能性があるとした。WMOは各国に対して、猛暑と感染症により適切に対応するため事前に対策を講じるよう呼びかけた。
WMOは新型コロナと高温の関係について、次のように説明した。環境的要因が新型コロナの流行の場所と時期に及ぼす影響はおそらく限定的だが、高温と感染症が重なることで患者の症状が悪化する可能性がある。高温により人々は屋外や公共の場で密集し、新型コロナの感染率を上げる恐れがある。また熱中症が増えることで、一部地域のパンク寸前の医療現場の負担が拡大する。すでに多くの新型コロナ患者が出ている地域がさらに猛暑に見舞われれば、患者がより多く発生し、公衆衛生に深刻な衝撃を及ぼす可能性がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月28日