中国疾病予防管理センターは先ほど発表した新型コロナウイルス感染症特別報告の中で「6月の北京市における新型コロナウイルス感染症の進展」について紹介した。ウイルス感染源について次のように分析した。感染者2人及び北京新発地卸売市場の環境から採取されたサンプルから得られたウイルス3株の遺伝子分析によると、北京で今回流行した新型コロナウイルスはL遺伝子型の欧州系分流Ⅰで、動物から人への感染、今年4月前の北京現地のウイルス株による感染、武漢で流行したウイルス株による感染の可能性が否定された。
新発地卸売市場から感染が広がったが、これは人と人の直接接触によるもの、あるいは物の表面の汚染による間接接触によるものと推測されている。
中国疾病予防管理センターは研究・判断を踏まえた上で、次のように判断した。感染源がまだ不明な感染者が最近若干数見つかっており、今後の感染対策に一定の複雑性が存在することが分かる。しかし北京における大人数の検査結果によると、新発地卸売市場と関連性を持たない人の感染率は極めて低い。北京ですでに観測強化及びソーシャルディスタンス確保の強化といった感染対策が講じられていることから、感染がさらに拡大する可能性は低い。北京の感染状況は近日中に抑制される見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年6月28日