高温の防疫のストレスは大きい
以前、夏の高温は新型コロナウイルスへの感染を緩和するという予想があったが、WHOによると、最新の研究により、温度、湿度、紫外線などの天気の要素は新型コロナウイルスへの感染と大きな関連性があるとは言えないことがわかった。そのため、専門家は、熱い夏でも新型コロナウイルスに警戒し続け、特に、湿気の多い環境で、新型コロナウイルスへの感染リスクは依然存在し、防疫の様々な規則を守る必要があると指摘した。
マスク着用の必要はあるか
マスク着用は新型コロナウイルスへの感染を防ぐ有効的な方法だが、夏は热中症になるリスクが高いのはないか
専門家はこれに対して、科学的にマスク着用を続け、マスクを携帯するよい習慣をつける必要があると述べた。
中国工程院院士で中国医学科学院院長の王辰氏によると、マスクを着用すべきかどうかは状況によって判断し、広い空間で換気がよく、人が多くない場所ではマスクをしなくても大丈夫だが、公共交通(バス、列車、飛行機、汽船など)に乗る際、ショッピングセンター、市場、ビルなどの密室及び病院へ行く際はマスクが必要である。外出時はマスクを携帯し、必要時につける。そのほか、医者、密室で働く作業員、慢性病患者、高齢者などの一部の人は、公共の場で常にマスクをつける必要がある。特に、呼吸系の症状がある患者はマスクが必要だという。
科学的にエアコンを使用
高温だと、エアコンの使用は避けられないが、新型コロナウイルスを心配してエアコンを使用しなければ、熱中症などの健康問題を引き起こす。しかし、エアコンを使用しすぎれば、免疫力が低下し、疫病に感染しやすい。
これに対して、専門家は、家のエアコンを消毒し、室内の温度を26℃以下にし、換気に心がけるべきだとした。公共場所やオフィスの場合、セントラル·エアコンを安全に使用し、防疫措置にも注意する必要がある。
蚊が新型コロナウイルスを広める可能性はあるか
天気が熱くなるに従い、蚊が多くなり、蚊が新型コロナウイルスを広めるという不安がある。
北京清華長庚病院感染性疫病科の林明貴主任によると、蚊は確かに多くの疫病を広めるが、現時点で新型コロナウイルスが蚊によって広まるという証拠はなく、心配の必要はない。しかし、家と回りの衛生を保ち、蚊が発生しないようにすることも重要である。
易感染者に注目すべき
65歳以上の高齢者は新型コロナウイルスの易感染者で、高温の影響も受けやすい。新型コロナウイルスの死亡率と熱中症のリスクは高齢の人ほど高い。そのほか、心臓、血管、肺、腎臓の疫病、糖尿病、肥満症などの慢性病の患者、室外作業員、医者と社会サービス保障作業員、妊婦などは特に防疫に注意すべきである。
専門家は、高温時の外出を避け、室外作業は日陰の涼しい所で行い、水分補給を心がけ、生活と作業の環境を涼しく保ち、易感染者との連絡を維持することをアドバイスした。また、熱中症になった場合は迅速に対応し、防疫装備をした医者とボランティアは涼しい作業環境に心がけるよう促した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年7月3日