中日の研究チーム、歯周病菌感染による脳老人斑成分の脳内移動を発見

中日の研究チーム、歯周病菌感染による脳老人斑成分の脳内移動を発見。

タグ:九州大学 北京理工大学 歯周病 脳老人斑成分 アルツハイマー

発信時間:2020-07-11 10:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 九州大学歯学研究院の武洲准教授と北京理工大学生命学院の倪軍軍准教授の共同研究チームは、歯周病原因菌であるジンジバリス菌(Pg菌)を全身に投与することにで、脳外の炎症組織で産生される脳老人斑成分であるアミロイドβ(Aβ)が脳内に取り込まれることを初めて発見した。この成果は「Journal of Neurochemistry」(電子版)で公開された。


 研究チームはこれまで、Pg菌の感染により脳外炎症組織にAβを産生させることを発見していた。またPg菌を3週間連続で全身に投与すると、正常な中年マウスの血液脳関門を構成する脳血管内皮細胞のRAGEの発現が2倍に増加し、その周辺の脳組織の中でAβが10倍に増加し、記憶障害が誘発されることを突き止めていた。RAGEはAβと結合する一種の受容体で、Aβを脳内に運ぶ。研究チームは血液脳関門の体外模型により、Pg菌の感染がRAGEの発現を上方調節しAβの脳内への移動を促進することをさらに証明した。またRAGE特異性抑制剤は、Aβの移動を効果的に阻止できる。


 アルツハイマー病は高齢性認知症の7割を占めるが、現在のところ明確な治療法がないため、予防措置により発症を遅らせる必要がある。アルツハイマー患者の8割以上の脳血管周辺にAβの蓄積がある。研究チームは、Pg菌感染により全身で産生されたAβの脳内への移動を促進し、Aβの脳内での蓄積を引き起こせると判断した。今回の研究は、歯周病がアルツハイマー病に参与する新たなメカニズムを明らかにしており、アルツハイマー病発症を遅らせる「早期医療」に貢献する。カテプシンBがRAGEの発現及び炎症に参与するため、研究チームはカテプシンBの特異性抑制剤の研究に取り組んでいる。全身のAβの産生、その脳内の蓄積のコントロールを目指している。



 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年7月11日

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