ジャイアントパンダ国家公園管理局が10日に発表した情報によると、四川省茂県片区に位置する土地嶺ジャイアントパンダ回廊ベルトの赤外線カメラが、野生のパンダの痕跡を2回連続で「捕捉」した。これは2002年に全国でジャイアントパンダ生態回廊が建設された後、回廊内で初めて撮影された野生のジャイアントパンダだ。
情報によると、土地嶺ジャイアントパンダ生態回廊ベルトは、四川省アバ・チベット族チャン族自治州茂県内に位置する。ジャイアントパンダ虎牙・九頂山2大個体群の結合部であり、岷山ジャイアントパンダなどの野生動物が南北に往来する唯一のルートでもある。
土地嶺野外観測システムは、ジャイアントパンダ国家公園生態修復プロジェクト1期の建設内容の一つだ。投資総額は約480万元で、2018年12月に完成。茂県土地嶺ジャイアントパンダ回廊及び生息地に対する24時間連続の観測を実現した。
ジャイアントパンダ国家公園茂県片区の面積は10万2493ヘクタールで、すでにジャイアントパンダ回廊ベルト植物回復・保護が展開されている。ジャイアントパンダ生息地管理・保護観測ステーション、赤外線カメラ観測システム、データプラットフォームリモートセンシング観測システムを新たに構築した。公園内には現在120台の赤外線カメラが設置されており、超短波リアルタイム伝送を実現している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年8月11日