飲食店のスマート化進む 食品ロス3割削減

飲食店のスマート化進む 食品ロス3割削減。8月14日19時、残業を終えた任春華さんは同僚といつも行く職場の1階にある味来逸站ロボットレストランを訪れ、「完食セット」を1人1つずつ注文した…

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発信時間:2020-08-30 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「スマート完食セットを1つください」。8月14日19時、残業を終えた任春華さんは同僚といつも行く職場の1階にある味来逸站ロボットレストランを訪れ、「完食セット」を1人1つずつ注文した。

 

 任春華さんは青島市即墨区商務局の職員。味来逸站ロボットレストランは5月に即墨区経済開発区科創センターで試営業を開始し、彼女はここの常連客になった。

 

 同店は即墨区が推奨する「スマートレストラン」の1つ。ここではロボットが炒めた料理を味わうことができ、自分で食材を選ぶ、小さめのフライパンで炒める、一定量を調理する、足りなければ追加するなどの方法で食品ロスを防止している。

 

 2019年5月、即墨区は魔方知能中国料理ロボットプロジェクトを導入し、オフィスビルが集中する4エリアにスマート中国料理ロボットシステムを導入し、正確な一定量、科学的な配合を通し、飲食の倹約と「舌の上の浪費」の削減を促している。

 

 辣子鶏(鶏肉唐辛子炒め)、トマト卵炒め、ジャガイモの千切り炒め、前菜、果物盛り合わせ、海苔卵スープなど、最近、味来逸站ロボットレストランが発売した「スマート完食セット」は人気を集めている。ごく普通のセットに見えるが、その裏には科学技術力が潜んでいる。

 

 店内の3平方メートルほどの空間に6台の冷蔵庫のような「鉄の箱」が置かれている。これは調理ロボットで、2本のアームがシステム操作で料理を炒める。伝統的な厨房で人がトッピングを行うのと違い、同店の料理の原材料はセントラルキッチンで配合され、正確に計量される。従業員は配合された原料をロボットに投入し、食材の容器にあるQRコードをスキャンし、「システムスタート」をクリックするだけでロボットが自動で動く。

 

 青島美餐即享ロボット有限公司の葛武社長は、「セントラルキッチンでの配合は畑から食卓までの全産業チェーンの制御と追跡を実現しただけでなく、輸送・加工・販売の各部分を正確にデジタル制御することで食品ロスを30%削減した」と話す。

 

 浪費の防止に、ビッグデータは欠かせない存在である。味来逸站ロボットレストランの責任者の梁巧巧氏によると、飲食店経営の最大の課題は食品ロスだが、多くの店が在庫切れを防ぐために多めに仕入れ、食材が新鮮でないまたは浪費するという状況につながっている。8月15日21時、彼女はシステム計量を通して翌日分の「スタンダードセット」105セット、「高級セット」28セット、「食べ飽きないセット」71セットの計204セットの「スマート完食セット」を注文した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年8月30日


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