米国の研究者は12日に発表した研究報告書の中で、米国初の新型コロナウイルス再感染者を分析したところ、同ウイルスに感染しても完全な免疫がつくとは限らないとした。
関連研究は12日、英医学誌「Lancet Infectious Diseases」に掲載された。米ネバダ大学リノ校などの科学研究者が、米国で発見・確認された初の再感染者の分析を行った。
報告書によると、患者はネバダ州在住の男性(25)で、4月に初めて感染が確認された。その後検査を2回受けたが、結果はいずれも陰性だった。6月になると、この男性に発熱、咳、吐き気などの症状が出た。入院後に再感染が確認され、かつ症状が1回目の感染よりも重かった。患者はその後、回復し退院した。
研究者は、この患者の状況は、新型コロナに感染しても完全な免疫がつくとは限らないが、関連現象に普遍性があることも意味しないと判断した。しかし再感染の関連状況については、さらなる研究により理解を深める必要があるという。また再感染の可能性は、新型コロナの免疫への理解にも影響を及ぼすという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年10月14日