新型コロナ、昨年第4四半期にイタリアで潜伏か=伊研究者

新型コロナ、昨年第4四半期にイタリアで潜伏か=伊研究者。

タグ:新型コロナ イタリア

発信時間:2020-11-19 14:08:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 イタリア・ミラノの国立腫瘍研究所が先ほど発表した研究結果によると、同研究所は昨年9月に集めた一部住民の血液サンプルの中から、新型コロナウイルスの抗体を発見した。15日付イタリア紙『コリエーレ・デラ・セラ』が伝えた。これは新型コロナウイルスのイタリアにおける感染拡大の時期が、今年2月よりも早かったことを意味する。


 同研究所の研究論文の主要執筆者の一人、シエナ大学公衆衛生学教授のモントモーリ氏は中央広播電視総台の独占インタビューに応じた際に、2019年第4四半期に新型コロナウイルスがイタリアで大流行しなかった原因について説明した。


 モントモーリ氏は「一種のウイルスが大流行に発展するまで一定の潜伏期間を踏まえる。我々は通常、ベルカーブにより感染拡大を描写する。これには低い点と高い点がある。つまり昨年10、11、12月はこのカーブの低い点にあり、今年1月にカーブが上昇を始め、2月に引き続き上昇しロンバルディア州などの小規模なピークが発生した」と述べた。


 新型コロナウイルスの発生源の調査が世界で推進中だ。イタリアの高等保健研究所が6月に発表した研究結果によると、新型コロナウイルスは昨年12月にイタリア北部に出現していた可能性がある。専門家は昨年12月に採取したミラノとトリノの廃水、今年1月末に採取したボローニャの廃水から新型コロナウイルス核酸を検出した。


 またスペインのバルセロナ大学は6月に発表した公告の中で、同校の研究チームが昨年3月に採取したバルセロナの廃水から、新型コロナウイルスが検出されたと発表した。ブラジルのサンタカタリーナ連邦大学が7月に発表した研究報告書は、同校の研究チームがサンタカタリーナの州都フロリアノポリスで昨年11月27日に採取された廃水から新型コロナウイルスを検出したと指摘した。


 モントモーリ氏は「新型コロナウイルス感染症を振り返ると、中国の措置は非の打ち所がなかった。感染源特定は非常に複雑で、世界各国の各分野の科学者が共に努力し、より広範な分析研究を行う必要がある。私は中国の科学研究者と共に努力したい」と述べ、次のように続けた。


 人々は当時、新型コロナウイルスについてほぼ無知だった。しかしウイルス株がすぐに分離され、武漢も厳しい制限措置を講じ、感染拡大を最大限に抑えた。中国は最大の努力をしており、これほどできている国は他にないと思う。我々は中国の科学界の同業者と協力することを強く願っている。ウイルスはどこにでもあり、あらゆる人に感染する。そのため感染を抑制し、新たな感染症を抑制するためには、国際的な協力の実現が必要だ。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年11月19日

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