今年下半期、螺螄粉が大人気となり、「臭い検定士」という新しい職業が登場した。主な仕事内容は酸筍(筍の漬物)の匂いを嗅ぐことである。これは螺螄粉に欠かせない「魂の食材」の1つ。李永国さんは年収50万元のネットで人気がある「臭い検定士」である。
螺螄粉の「魂の食材」を守る人
41歳の李永国さんは広西百色の出身で、2005年に筍栽培を始めた彼は農民だったが、2008年に故郷の筍を持って柳州で起業し、故郷で栽培した筍の漬物を作り、螺螄粉工場に供給するようになった。「臭い検定士」として人気を集める前、李永国さんは柳州の有名な酸筍供給者だった。
10年以上の栽培と漬物作りの経験を持つ李永国さんは、鼻だけで酸筍の熟し具合と質を判断できるようになった。 特別な能力により、今年7月に李永国さんはある螺螄粉会社に年収50万元で採用され、専門的な「臭い検定士」になり、螺螄粉の「魂の食材」を守る人と呼ばれている。
「魂の食材」の酸筍の標準化が必要
「臭い検定士」は注目を集めるためだけの手段ではないか、酸筍の匂いを嗅ぐことは本当に重要なのかとも思われている。莫勤吉さんは「大げさではなく、非常に重要」だと話す。李永国さんを採用した螺螄粉会社の会長である莫勤吉さんによると、螺螄粉には酸筍が欠かせないだけでなく、酸筍の酸味や歯ざわりも螺螄粉の美味しさのかぎとなる。
酸筍の質を管理するほかに、李永国さんは酸筍を仕入れも担当し、酸筍の質の安定性を全面的に監督している。工場の従業員は、「李さんは私たちの工場が将来的に不敗の地に立てるように保障している」と話す。
先日、莫勤吉さんの工場で調査を行なった専門家は、長時間にわたり酸筍の質の定義方法を議論した。これについて、李永国さんは、「自分は経験豊富で鼻で酸筍を判断できるが、主観的なもの。酸筍の匂いと酸味は化学物質で、業界全体に経験をもとに設定した基準が必要。科学的な方法で酸筍の合否を判断する必要がある」と述べた。
発展に将来性ある
螺螄粉産業の発展を莫勤吉さんは楽観視している。彼によると、最近、某有名インスタントラーメンメーカーの研究所と協力について話し合っている。現在、多くの有名ブランドが螺螄粉関連の製品を開発している。たとえば、今年の中秋節のに登場した不思議な螺螄粉月餅、10月26日にケンタッキーが発売した螺螄粉などがあり、螺螄粉が人気となり、多くのブランドも注目している。これらの不思議な連動により、螺螄粉の知名度は高まっている。
また、螺螄粉会社はビッグデータを使い、全国の螺螄粉が売れている地域、消費者の製品に対する評価、ニーズを分析し、新製品の開発に生かしている。莫勤吉さんによると、螺螄粉はインスタントラーメンのように発展する可能性があり、各地の人々の口に合う製品を引き続き開発していきたいと話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年12月11日