現在は冬のインフルエンザ流行シーズンだ。記者は連日、市内の複数の病院の発熱外来を取材しているが、病院で受診する風邪発熱患者が目に見えて減っている。ある大病院の発熱外来受診者は前年同期より3分の2減少しており、うちインフルエンザは特に少なくなっている。
北京市疾病予防管理センターの観測データによると、北京市の今年のインフルエンザは例年ほど流行しておらず、10月1日以降に全市で報告された感染者は前年同期比84.3%減の444人となっている。
ある病院の医師、李世栄氏はその原因について、「今年発生した新型コロナウイルス感染症は、人々の呼吸器疾患への予防意識を大幅に高めた。人々は公共の場でマスク着用に注意し、手洗いを維持すると同時に、会食や交流を減らしている。北京市では現在、多くの学校も非常に厳しく管理を行っている。風邪で発熱した児童は家で隔離され、児童間の交差感染が回避されている。また今年は自発的にインフルエンザワクチンの接種を受ける意向が強まっている」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年12月11日