北京市大興区委員会副書記、区長の王有国氏は20日の北京市新型コロナウイルス感染対策記者会見で、「19日0時から24時にかけて、北京市大興区で新たに6人の現地感染者が発生した。今のところ5つのコミュニティの2万4000人以上を対象に、厳格な封鎖管理を実施している。すべて自宅隔離となっており、外に出ることができない」と報告した。王氏は次のように説明した。
北京市大興区天宮院街道内の厳重封鎖コミュニティ以外のコミュニティを対象に封鎖管理を実施している。有効な証明書により出入りする。コミュニティ住民は不要不急の外出を避け、人員流動を減らす。エリア内のすべての公共の場が一斉閉鎖されている。必要な民生保障企業は閉ループ管理を徹底。地下鉄及び路線バスは天宮院で停車しない。
大興区のすべての校外訓練機関が一斉閉鎖されている。幼稚園児及び小中学生は一律で自宅学習・生活。また17カ所の集中隔離地点を緊急使用し、感染者の出た学校の全教員・生徒の集中隔離を実施している。20日9時現在、北京教育学院附属大興実験小学校融匯キャンパスの1977人の教職員、生徒、保護者の集中観察を実施している。60人以上の教員及び医療従事者が隔離先のホテルに入り、健康観察やメンタルケアなどの各種サービス・サポートに取り組み、教員・生徒・保護者が安全かつ穏やかに観察期間を終えられるようにしている。
同時に感染者の出た学校の全生徒・教職員などに一斉で鼻咽頭拭い液、咽頭拭い液、肛門拭い液、血清の検査を行い、1298人の検体採取(計5192点)を完了した。当該学校及び周辺の2カ所の教育機関のすべての生徒2087人、教職員217人(集中隔離人員を除く)を対象に、自宅待機措置を実施。天宮院などの6つの街道事務所の範囲内にあるその他の幼稚園及び小中学校の教職員・生徒・保護者を対象にPCR検査を実施した。すでに20万3090人の結果が出ており、いずれも陰性。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月21日