遠隔で「淘宝式の新年あいさつ」 その場に行かず気持ちを受け取る
春節が近づき、オンラインショッピングで正月用品をふるさとに送り、速達でプレゼントを贈る「淘宝式の新年あいさつ」が若者の間で人気を集めている。淘宝のデータによると、今年の正月用品祭の初日、淘宝の「正月用品」検索回数は240%激増した。多くの人が正月用品の購入を開始し、春節に欠かせないひまわりの種や落花生が予想通り正月用品祭初日に最も売れ行きが好調な正月用品となった。
淘宝のデータによると、新型コロナの影響で、室内娯楽関連の商品がよく売れている。例を挙げると、正月用品祭初日のマージャンマシンの売り上げは2倍に増加し、売上高増加商品トップ3になった。ネットユーザーから「春節にこれを両親にプレゼントする。家にいて楽しめる」という書き込みがある。
今年の春節の「淘宝式の新年あいさつ」流行は必然的
分析によると、春節前に「淘宝式の新年あいさつ」が人気を集めた要因として以下の4つが挙げられる。1つ目は全国的に防疫が共通認識となり、都市のビジネスマンから農村の農民まで誰もが「現地で春節を過ごす」呼びかけに積極的に応じる。2つ目はオンラインショッピングが国内の消費者の習慣になっており、農村および高齢者に携帯電話が普及しECの農村市場発展が加速している。3つ目は各レベルの政府機関が奨励・助力し、商務部は各ECサイトと協力し「オンライン正月用品祭」を開催し、多くの地方政府が「現地で春節を過ごす」人への優遇策を打ち出した。4つ目はECインフラが急発展し、物流システムの発展に伴い正月用品の流通がより便利になった。
また、マクロ的観点から見ると、「淘宝式の新年あいさつ」は新型コロナ流行によって登場した「無接触経済」の縮図と言える。商務部の最新データによると、2020年通年の実物商品オンライン売上高は9.8兆元で前年比14.8%増加し、中国は8年連続で世界最大のネット小売市場になった。「無接触経済」はデジタル経済の一部として現代の情報技術を利用し、ネットなどのプラットフォームを通し、人と人・人と物の無接触取引を可能にする経済活動である。そのため、EC分野のほかに、スマート物流、遠隔医療、ビデオ会議、オンライン教育、デジタル政務、無接触サービスなどの分野も大きく成長している。上海や安徽などが「無接触経済」の発展加速を打ち出したことは、デジタル化サービスの消費者、販売者、社会生活にとっての価値を反映している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2021年1月30日