北京冬季五輪、中国と世界に何をもたらすか

北京冬季五輪、中国と世界に何をもたらすか。中国では現在、ウインタースポーツが「ヒートアップ」し、準備作業が秩序正しく進められている…

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発信時間:2021-03-10 14:17:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 北京冬季五輪が来年2月4日、開幕する。


 中国では現在、ウインタースポーツが「ヒートアップ」し、準備作業が秩序正しく進められている。世界に目を向けると、世紀の感染症がまだ終息しておらず、オリンピックも重傷を被っている。今年の全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)に出席する代表・委員は記者に、これらを背景とする北京冬季五輪は中国と世界にとって特殊な意義を持つと述べた。


 全国政協委員、北京冬季五輪組織委員会体育部副部長の王艶霞氏は、冬季五輪の開催準備に最も早く参加した人員だ。王氏は「多くの省・直轄市が近年、ウインタースポーツの普及を促進する政策を打ち出している。教育主管部門もウインタースポーツの学校進出を促進する取り組みを行っており、高い効果を手にしている」と述べた。


 全人代代表、張家口第一中学校の教員である尤立増氏は近年、ウインタースポーツの人材育成に注目している。張家口は北京冬季五輪の雪上競技のメイン会場だ。尤氏が2018年にリサーチを行ったところ、「ウインタースポーツに3億人が参加」という目標が徐々に実行に移されるなか、器材のメンテナンス・修理などの専門家が大きく不足していることが分かった。


 全国政協委員、北京体育大学副校長の張健氏も、ウインタースポーツの人材育成は系統的な取り組みであり、人材不足を補うと同時に会場とクラブの発展を刺激すべきと考えている。「練習、大会、教育を含む全産業が近年、長期的に発展したと言える」


 過去5年間で、全国の標準的なスケート場の数が157軒から388軒に、スキー場が568カ所から770カ所に増加した。国内で毎年3000回以上の一般人ウインタースポーツイベントが開催され、ウインタースポーツ参加者の総人口に占める割合が15%を上回っている。ウインタースポーツ産業も構造改革を経て、輸入依存だった高級器材・装備が「テクノロジー冬季五輪」にけん引され、自主開発の道を歩み続けている。


 代表・委員らは、その裏側にはスポーツ強国を建設し、新時代のスポーツ事業の高品質発展を促す中国のたゆまぬ努力があると見ている。これは「人類の調和の取れた発展にスポーツを役立てる」という五輪の主旨と一致する。


 感染症の流行後、中国は感染対策を徹底すると同時に、計画に基づき北京冬季五輪の準備を着実に推進している。すべての会場の建設が予定より早く終わり、京張高速鉄道、京礼高速道路の全線が開通している。


 北京冬季五輪の準備作業が国際オリンピック委員会(IOC)などの各方面から称賛される一方で、スポーツの政治利用を企む雑音も聞こえる。国際スポーツ界で豊富な経験を持つ全国政協委員の楊揚氏は記者に「これは自己中心的であり、全世界の選手とスポーツ愛好家に害をなす」と述べた。


 楊氏は「私はIOCや国際競技連盟連合などの国際的なスポーツ機関が共通認識を形成し、このような行為に反対していることを喜んでいる」と述べた。


 世界が感染症の衝撃に見舞われ、オリンピックの不確実性が増す現在、五輪招致時の約束を果たす中国はまた、世界のスポーツガバナンスの長期安定を促進している。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月10日

 

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