高齢化が世界で不可逆的に、多層的な社会保障体制の健全化が必要

高齢化が世界で不可逆的に、多層的な社会保障体制の健全化が必要。「積極的に高齢化に対応」はすでに国家戦略に格上げされている。今年の政府活動報告は「多層的な社会保障体制の健全化」を掲げ…

タグ:高齢化 年金制度

発信時間:2021-03-11 15:42:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 全国政協委員、九三学社浙江省副主任委員の盛頌恩氏は「急増する高齢者が社会の大きな圧力を形成すると同時に、新たな内需が急速に形成されている。これは未開発のシルバー市場に戦略的な発展チャンスをもたらす。介護事業の発展と同時にシルバー産業の発展を急ぐことが、高齢化の積極的な対応の重要手段であるはずだ」と述べた。


 盛氏は「シルバー産業は高齢者に福利をもたらし、産業チェーンが長く、幅広い分野に及ぶという特徴を持つ。川上・川下産業にけん引力を持つ、内需成長の重要な潜在的空間だ。シルバー経済の発展は高齢者の福祉を促進し、高齢化を背景とする美しい社会の需要を生む。また国内の経済成長と供給側改革を推進する新たな原動力でもある」と話した。


 全国政協委員、中国社会科学院世界社会保障研究センター主任の鄭秉文氏は「高齢化は中国の経済・社会などの各方面に深く重大な影響を及ぼす。年金制度が真っ先に影響を受ける。年金制度の基礎固めは、高齢化に対応する百年の大計だ」と見ている。


 鄭氏は「我々は中国の特色ある年金モデルを構築しなければならない。年金積立金がGDPを上回っている世界8カ国には、公的年金基金と準備金がないという共通の特徴がある。しかし第2・3の支柱が特に発展しており、その年金資産の合計は第1の支柱の数十倍に相当する。中国は正反対で、第1の支柱が第2・3の支柱の合計の数倍に相当する」と述べた。


 鄭氏はさらに「一国の年金制度が資産型であるかを示す重要な象徴は、第2・3の支柱の発展水準だ。これに関しては中国と先進国の間に大きな開きがある。第2・3の支柱を強くすることで真の多層的な養老金体制が成立する」と説明した。 鄭氏は、若者は第2・3の支柱がより強くなる発展の局面を迎える可能性が極めて高いと見ている。「現在の若者が将来的に直面する老後は、若い時の行動と準備によって大きく変わる。彼らは就職の段階から年金と資産管理に直面し、自ら取り組まなければならない」


「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月11日

 

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