国際的に有名な医学誌「ランセット」が6日に掲載した研究報告書によると、新型コロナウイルスに感染して回復した人の3分の1以上に脳疾患が出ていた。これは現在最大規模の研究で、23万6000人の患者の健康記録が使われた(米国の患者が圧倒的多数)。
米CNNの7日の報道によると、新型コロナウイルスに感染して回復した人の34%が、回復から半年内に神経疾患または精神疾患の診断を受けていたことが分かった。うち17%が不安障害、14%が気分障害。さらに50人中1人が虚血性脳卒中の診断を受けていた。これは脳に影響を及ぼす疾患だ。研究の担当者、オックスフォード大学の精神病学臨床学術研究員のマキシメ・タケット氏は「新型コロナウイルス感染症の症状が深刻なほど、患者の脳疾患の割合が上がる」と述べた。
インフルエンザに感染して回復した人と比べると、新型コロナウイルスの脳疾患のリスクは44%高く、感染性呼吸器疾患から回復した人と比べると16%高い。タケット氏は「新型コロナウイルスに感染して回復した人の方が脳疾患になりやすいという結果になった。しかし回復した人の6カ月後の状況をさらに評価する必要がある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月8日