外国メディアの報道によると、インドで新型コロナの流行が深刻化し、医療用酸素がなくなりかけている。中国在スリランカ大使館は26日にSNSで、800台の酸素発生器を中国香港からインド・デリーに空輸し、1週間以内にさらに1万台が到着すると発表した。中国はインド側の緊急ニーズについて連絡をとり合っているという。
多くのインド人が感謝のコメントを書き込んだ。
あるインド人は、「緊急時に真っ先に反応してくれたのは近隣で、インドは最高の親友と言っている米国との関係を真剣に見直すべき」と書き込んだ。
4月26日までの5日間、インドの新型コロナ新規感染者は世界最多を記録し、累計感染者数は1731万人を超えた。同国の新たな死者も最多を記録し、累計死者数は20万人に迫っている。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は26日、インドの感染流行の深刻さは痛ましいほどで、WHOはインドに医療物資を提供していると話した。
インドに世界から援助が集まっている。インドはシンガポールから低温酸素ボンベを空輸した。アラブ首長国連邦、イギリス、EU、ロシア、サウジアラビアなどもインドに支援物資を輸送している。インドに近隣である中国も立て続けにインドに友好のシグナルを発し、中国外交部はインドの防疫を支援する意思を何度も示している。
米国のバイデン大統領は26日、インドのモディ首相と電話会談を行い、インドと防疫面で密接に協力する考えを示した。ホワイトハウスは声明の中で、新型コロナ感染者の最近の激増状況に対応するため、米国はインドに酸素吸入器、ワクチン原料、治療薬など多種の援助を提供するとした。
米国はワクチン原材料の輸出を禁止しているため、インドへの供給は数カ月止まっており、米国の「援助」は遅いと言える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月28日