米ホワイトハウスは3日、第1弾・2500万回分のワクチン対外支援計画を発表した。うち75%はワクチンの公平な分配を目指す国際的な取り組み「COVAX」を通じ、6月末までに各国に輸送される。海外メディアが伝えた。
バイデン米大統領は5月、6月末までに世界に8000万回分の新型コロナウイルスワクチンを提供すると約束したが、これまで詳細な分配計画を発表していなかった。報道によると、米国は第1弾・2500万回分のうち、世界保健機関(WHO)が主導するCOVAXに約1900万回分を提供する。うち約600万回分はラテンアメリカ及びカリブ海地域に、約700万回分は南アジアと東南アジアに、約500万回はアフリカに提供。
また計画によると、残りの約600万回分は感染状況が深刻な国、及びその他のパートナー国と隣国(カナダ、メキシコ、インド、韓国など)に直接提供される。
新型コロナウイルスが依然として猛威を振るい、世界の多くの国と地域がワクチンを早急に必要としている。米国が溜め込んだワクチンの数は国内の需要を遥かに上回っている。米疾病予防管理センターがこのほどまとめたデータによると、全米ですでに約2700万回分のモデルナ製ワクチン、3500万回分のファイザー製ワクチンが溜め込まれている。デューク大学の研究者は、7月までに米国で3億回分以上のワクチンが余剰すると見積もっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年6月4日