雲南省シーサンパンナ国家級自然保護区で生息していた野生のアジアゾウの群れがこのほど一路北上し、普洱市、紅河州、玉溪市などを通過し2日夜、昆明市晋寧区内に入った。
このゾウの群れはシーサンパンナから出発し、南西から北東の方向で移動し、雲南省のほぼ半分を横断した。この北上は初で異例。
ゾウの群れは北上してから40数日に渡り、通過した元江県や石屏県などで「トラブル」を412件起こしている。842ムーの農作物を直接破壊し、直接的な経済損失は今のところ680万元弱と見込まれている。現地の人々の正常な生産及び生活の秩序に深刻な影響を及ぼした。現地の専門家は、アジアゾウの北上には極めて大きな安全リスクがあり、その北上の防止は非常に必要だと注意を促している。
観測人員の説明によると、従来の計画ではゾウを捕獲するはずだった。しかし専門家の評価によると、15頭のゾウに同時に麻酔をかけてから捕まえるのは非常に危険だ。「麻酔から40分内に蘇生させる必要があるからだ。麻酔が効かないゾウがいれば危険だ。現在は安全第一だ」
迷子か