ゾウを誘導
アジアゾウは攻撃的な動物で、現地人にとっては潜在的な安全リスクだ。国連の統計によると、世界で毎年300人弱がゾウとの衝突で死亡している。雲南省普洱市瀾滄県では2014−20年の間に、少なくとも8人がゾウの攻撃によって死亡している。
15頭のゾウの北上は、人とゾウにとっての試練だ。ゾウの群れは数が多く、麻酔を使えばその生命の安全に対して一定の危険性が生じる。しかし引き続き北上させれば、現地住民にリスクをもたらす。
現地の関連部門はすでに、ゾウの群れの北上を阻止するプランを立てている。関連部門は現在、ドローンによる観測や餌を与えることで、南に移動するよう促している。陳氏は「またパルス出力の電気柵を設置し、アジアゾウの移動方向を適度に調整するプランもある。この電気柵はアジアゾウにとって安全だ。北側と北東側でアジアゾウの群れを遮り、西側と南西側に逃げ道を作ることで、ゾウの移動方向を調整する。同時にゾウの群れが通過する地域の住民を避難させ、安全を保証する」と述べた。
陳氏はまた、「今回の移動における人とゾウの対策を徹底するほか、人と動物の互いに妨げにならない共存を実現するため今後どうすべきかは、見守るだけではなく私たちがより思考すべきことだ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年6月4日