宇宙飛行士の聶海勝氏、劉伯明氏、湯洪波氏は17日午前9時22分、有人宇宙船「神舟12号」に乗り宇宙ステーションの「天和」コアモジュールに向かった。計画によると、彼らは宇宙に約3カ月滞在する。宇宙飛行士は宇宙でどのような生活を送るのだろうか。
2011年に打ち上げられた宇宙実験室「天宮1号」の発射重量は約8トンで、宇宙飛行士の船内活動スペースは15立方メートルだった。宇宙飛行士3人が同時に軌道上で活動・生活できた。これは神舟7号の7立方メートルと比べると大幅に向上したが、やや手狭だった。
宇宙飛行士の宇宙生活の「快適性」を高めるため、中国が今年宇宙ステーションの建設を開始した当初、設計士は宇宙飛行士のため余裕ある生活環境を確保した。船内活動空間は天宮1号の15立方メートルから110立方メートルに拡大した。
同時に中国の宇宙ステーションは「人に優しい」設計理念に基づき、生活エリアと作業エリアを分けて設置。生活エリア内には専用の睡眠エリア、バスルーム、運動エリアがあり、他にも宇宙キッチンと食事エリアがある。設計面で最大限にプライバシーと利便性に配慮し、宇宙飛行士の宇宙生活の質を大幅に高めた。
他にも宇宙飛行士は「自由に」睡眠できる。やはり寝袋に入らなければならないが、立ったまま寝るのではなく横になって寝る。専用の睡眠エリアで宇宙飛行士はよりリラックスでき、高品質の睡眠を楽しめる。元気一杯に宇宙の作業と生活に励める。
宇宙飛行士は宇宙で、地球のようにシャワーを浴び浴槽に浸かることができないが、個別の「カプセル型バスルーム」で体を洗える。
他にも中国の10年以上に渡る無線通信及びIoT技術の飛躍を受け、設計士は従来の全体設計プランの改善を続け、最新の情報技術を採用した。中国の宇宙ステーションに「動くWi-Fi」を持たせ、スマートな生活空間を作った。
設計士は中国の宇宙ステーション内に、すべての宇宙飛行士専用の手持ち型端末を準備した。宇宙飛行士は個人の需要に基づきアプリで船内の照明、睡眠モード、作業モード、運動モードなどを調節できる。照明を調節すると宇宙飛行士の気分転換になり、単調な環境に長時間置かれることによる不快感を回避する。
従来の有人宇宙活動において、宇宙と地上の通話は「お馴染み」の活動だった。設計士は宇宙ステーション内に、宇宙飛行士のプライベートな音声通話機能を搭載した。宇宙飛行士は家族に電話をかけ談笑し、宇宙生活の印象と感想を語り、家を数カ月離れる寂しさを解消できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年6月17日